僕は何者にも囚われない雲に…僕は雲雀恭弥成り代わり (ページ14)

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第５８話(訂正済み) ページ14

「テメーだけはブッ飛ばす!!」
「いつも真っ直ぐで羨ましいけど⋯それ故に君は分かりやすい」

獄寺隼人の攻撃を難無く避け、トンファーで攻撃を仕掛けると仰け反り避ける獄寺隼人。
へぇ⋯⋯多少やる様になったんだ。

「果てろ⋯⋯!!」
「ええ!?マジで雲雀さんを!!?」
「あのスピードと柔軟性は強化プログラムで身に付けたものだぞ」

強化プログラムね⋯⋯。
でも、まだまだ僕には効かない。

「で⋯⋯?続きはないの??」
「なっ、トンファーで爆風を!!?」

桜が爆風のせいか少し散ったよ。
勿体ない⋯。でも、少しは楽しめたよ獄寺隼人。容赦なく獄寺隼人の身体にトンファーで攻撃し跪かせる。

「ぐっ!?」
「終わり」

次は山本武。
あれは赤ん坊から貰った刀に変形するバッド⋯だったっけ?

「山本のバットーーっ!?何、物騒なもん出してんだよ!!」
「これならやりあえそーだな」

僕のトンファーを受け止める山本武。

「どうかな?僕の武器にはまだ秘密があってね⋯」
「秘密?」

ボタンを押すと刀を固定する仕込み鉤。
武器を取ればただの人。
そのまま蹴り飛ばすと、死ぬ気弾を撃たれ死ぬ気状態になった沢田綱吉が飛んで来る。

「死ぬ気で雲雀を倒す!!」
「君は変わってるね。強かったり弱かったり⋯よくわからないな⋯⋯殺してしまおう」

ハタキで対抗する沢田綱吉に対し僕はトンファーで相討ちしている。スリッパの恨みなんだけど、後ナヨナヨしてて腹立つし京子を任せられるか心配だ。

「すげーのな⋯」
「互角だ⋯⋯」

そう思ったのも束の間、死ぬ気状態が解けてしまう。

「ちょ⋯待って⋯⋯!!」
「待ったは無⋯⋯っ」

首筋にちくりとした衝撃。
視界が歪む、気が付くと僕は膝をついていた。
サクラクラ病⋯⋯厄介だね。

「えーーっ!?嘘っ!!?俺がやったのーーっ!!?」
「違うぞ、奴の仕業だ」

このヤブ医者⋯⋯!!
恨めしいが雲雀恭弥として生きる為には必要不可欠な病気。外野が煩いけど、勝負は勝負だ。

「約束は約束だからね⋯楽しめばいい」

ーー強く、つよくなりたい。
雲雀恭弥の様に、強くならなければ隣に⋯居られない。