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6振り目 ページ7

さて、ササッと済ませましょうか。


気合いを入れ直してから入口の大きな門を開ける。どうやら門番はいないようだ。





『第一関門突破……かな』





たしか右に行けば中庭があるんだよな?


にしてもここの本丸はボロっちいな。何ヶ所か床が抜けてるし血が飛び散ってるしとにかくやべえ。


よくこんな所で生活ができるな。





?「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」


『っ!?』





前方からの叫び声。刀剣男士の誰かか。


中庭か大広間であろう場所から聞こえる刀剣男士の叫び声。


羽香もそこにいると考えるのが妥当だな。





『探す手間が省けたぜ!!』





気配を消しながら声のする方へ向かうと、黒髪赤目のマフラーしてる人……確か加州清光だったかな?その子が地面に倒れていた。


周りにはたくさんの刀剣男士たちが泣いていたり、目を背けていたり、悔しそうに歯を食いしばっていた。


状況を見るに言霊をかけられて動けないでいるのだろう。


なるほど、見世物にしようってわけか。





羽香「何度私の命令に背くのよ!可愛くしてる暇があるなら資源でもレア刀でも取ってきなさい!!!」


加州「ごめんなさい…ごめんなさい…」


羽香「もういい。大和守、切りなさい」


大和守「あ……あ……」





羽香の一言で大和守が加州に切りかかろうとする。その顔は絶望そのもの。


時の政府にて依頼内容を確認している時に審神者が刀剣男士にできることも教えてもらった。


いきなり言霊を使うのは気が引けるが緊急事態だ。


棘、借りるよ。



動くな

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作者名: | 作成日時:2023年6月10日 22時

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