上層部の犬をやってたら審神者になりました【呪術廻戦×刀剣乱舞】 (ページ18)

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１７振り目ページ18

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主さんの顔色をうかがって、機嫌を損ねたら殴られての繰り返し。

僕たち短刀はドロップでも鍛刀でも顕現しやすいからという理由で折られることも多かった。

僕を含めてここにいる短刀たちは何振り目なんだろう。

いち兄は主さんのお気に入りみたいで暴力は受けてないみたいだけど夜遅くにどこかへ行くのを何度も見てる。多分夜伽でもさせられてるんだと思う。

こんな生活は嫌だと思ってても誰も主さんには逆らえない。

今日も折られないように必死に生活するはずだった。

『羽香ののみ。呪術規定及び時の政府の政令に乗っ取り基づき貴様を取り押さえる』

急に現れた男の人によってあっという間に主さんは拘束されてどこかへ連れてかれた。

人間は信用できない。三日月さんは男の人にそう言った。その通りだと思ってた。なのに…

『家族であるお前らの傷ついている姿を見たくないからだ。お前らの笑顔を見たいからだ。何故それが分からない？』

『手入れされた家族を蔑む奴がいるなら俺は容赦しねえからな』

男の人は僕らに向かってそう言ったんだ。

人間は全員同じものだと思ってたけどこの人は違うのかな。

中身を信用するのはまだ怖いけど、男の人の纏った綺麗な霊力は信用できるかもしれない。

だから僕の兄弟を、家族を助けてください。

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