15振り目 ページ16
『戻ってこい!長谷部!』
長谷部「ぁ……A……」
『っっ!!!』
うっすらと声が聞こえたから横を見ると長谷部が涙を流しながら口をパクパクさせている。
金魚か?可愛すぎだろ!……おっと取り乱したようだ。
燭台切「長谷部くん!」
『戻ってこれたんだな。よかった』
長谷部「A……会いたかった…ずっと……」
『遅くなってすまない。ここまでよく頑張ったな』
こりゃ驚いた。感情の振り幅が少ない彼がここまで大泣きするとはな。
頭を優しく撫でながら泣き止むのを待つ。
途中、光忠にズルい!なんて文句言われたけど明らかに長谷部優先だよなあ?
『長谷部、俺は今お前の心をこちら側に持ってくるためだけに抱き締めた。そして戻ってきた今、お前を手入れしてもいいか?』
長谷部「はい、お願いします」
『OK。任せろ』
そっと長谷部の肩に手を当てる。
光忠の時よりも若干霊力を多く、ただし入れすぎず。と、慎重に手入れをして数分後。
『気分はどうだ?』
長谷部「問題ないですがこんなに体を動かすのが楽なのは久しぶりすぎて…」
『長谷部も光忠も俺からの手入れを初めて受けている。だから明日は1日様子を見る。不具合が起こっていなければ少しずつ君たちに仕事を任せたいがいいか?』
燭台切「問題ないさ!Aくんの頼み、かっこよく決めたいね」
長谷部「Aからの命を果たせるように精進します」
どうやら俺はとても優秀な刀剣を仲間にしたみたいだ。
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作者名:秋 | 作成日時:2023年6月10日 22時