検索窓
今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:17,113 hit

12振り目 ページ13

話してるうちに長谷部の部屋の前へ着いた。


光忠や他の刀剣たちからはしっかり霊力を感じられるのにここからはうっすらしか感じない。それだけ容態は悪いということか。





燭台切「長谷部くん、入るよ」





返事が聞こえないというのに光忠は躊躇なく襖を開ける。


もうこれが日常的になっていたのかと思うともっと早くここにこれなかったのかと自分を恨みたくなる。だが過去は過去だ。元には戻れない。ならば今から長谷部に幸せを与えてやればいいんだよな。


開いた襖から長谷部を探す。





『……っっ!!!』





うっすらと感じる霊力を頼りに目をやると部屋の奥で力なく座り込んでいる長谷部を見つけた。が、目に光は無く体も痩せ細り傷だらけで本当にいつ折れるか分からない状態だ。


そんな姿に思わず涙が出そうになるがグッと堪えて彼に近寄る。





『長谷部、俺のこと覚えているか?』


長谷部「………」


燭台切「ずっとこのままなんだ。ピクリともせず言葉も発さない。ねぇ、長谷部くん大丈夫だよね?」


『綺麗事は嫌いだからはっきり言うが傷は治せる。それ以外は心の問題だ。心は手入れで治せない。長期戦になることだけ覚悟しておけ』


燭台切「分かった」


『と、その前に光忠。先にお前の手入れだ。長谷部が正気を取り戻した時にボロボロのままではカッコよくないだろ』


燭台切「そうだね。お願い」





光忠の体に触れて霊力を流す。多すぎず少なすぎず適量に。


数分後に手を離せば光忠の体から傷は消えていた。少し体を動かしてもらうが不具合はなさそうだ。初めてにしては上出来だ。

13振り目→←11振り目


ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
209人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年6月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。