1振り目 ページ2
始まりは突然だった。
『お呼びでしょうか』
上層部「三条A。君に任務だ」
『私にできることであれば何なりと』
上層部「総監部になり最初に学んだことを覚えているか?」
『……時の政府のことでしょうか』
上層部「あぁ」
今や呪術界の力は大きくなりつつあった。
警察はもちろん国会の人間でさえ我々の力を必要とし、協力関係にある。だが力関係で言えば恐らく呪術界の方が上だ。
そんな我々でも唯一逆らえない組織がある。
それが〈時の政府〉だ。
高専では時の政府については一切学ばなく、総監部になってから教わった。それだけ極秘の組織ということだがそんな組織が俺に任務を…?
上層部「消息不明となっていた呪詛師の行方がわかった」
『っ…!? ですがそいつと時の政府様からの依頼に何の関係が?』
?「それは私からお話しましょう」
上層部「おぉ、ご到着されましたか。わざわざ来ていただいて申し訳ございません」
?「いえ」
上層部のじいさんと話していると真後ろから女性の声がした。
さっきまではいなかったのに…?
瀬戸「三条様ですね。私は時の政府の役人、瀬戸有紗と申します」
『三条Aです』
瀬戸「早速ですが、三条様は歴史改変主義者そして時間遡行軍は既にご存知でしょうか」
『はい』
歴史改変主義者。その名の通り過去にとんで本能寺の変などあるはずの歴史を無かったことにしようとしている者の集まり。
そしてその歴史改変主義者が軍勢となることを時間遡行軍という。
瀬戸「その時間遡行軍を倒すため、物に眠る想いや心を目覚めさせて力を引き出す能力を持つ審神者とその審神者によって刀剣より生み出された付喪神である刀剣男士が各時代で戦っております」
『審神者…刀剣男士…』
瀬戸「本丸と呼ばれる拠点が多数あり各本丸に審神者は一人いるのですが、稀に刀剣男士に対して肉体的・精神的な虐待をする不届き者もいます。そのような場所を我々はブラック本丸と呼び必要な対処を取っています」
『……っ!!』
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作者名:秋 | 作成日時:2023年6月10日 22時