トップを目指して【ドルメンX】 (ページ5)

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Song4 ページ5

イチイside

「あの！」

アヤ「えっと、イチイくんだっけ？どうしたの？」

「なんで俺を推薦したんですか？」

アヤ「推薦した理由か。んー、昔の私に似てたからかな」

「アヤさんに…？」

　俺がアヤさんに似ているってどういうことだ。ヨイが言うには歌もダンスも完璧でモデルもやっていて…。トップに君臨する彼女と俺の何が似ているというのだ…。

アヤ「昔からこんな完璧だったわけじゃない。どちらかというと落ちこぼれの部類に入っていたと思う。でもある時、羽多野社長と出会って悔しさを知って強くなろうと誓った。誰からも批判されないように強くなるって。今のイチイくんもそうじゃないかな？」

「………」

アヤ「ジャノンに落ちてすごい悔しい想いをしたと思う。でもそれで諦めないで社長に土下座した。私は聞き逃さなかったよ。強くなりたいって言葉。私もみんなのこと出来るだけサポートする。みんなでなろう。地球一のアイドル！」

「はい！」

　なんだ。この気持ち。嫉妬とは違うのに嫉妬と同じくらい胸が苦しい。俺、病気になっちゃったのかな。どうしよう。

羽多野「それは恋やな」

「っ！？」

　気付いたらアヤさんは居なくなっていて後ろに社長がいた。この人恋って言ったよな？

羽多野「あいつは手強いで～」