Song16 ページ17
― 病院 ―
発見が早かったおかげで大事には至らず今は病室で眠っている。ただ、いつ目を覚ますかは分からないらしい。このまま目覚めなかったら…。
羽多野「疲れてるだろうしお前らはもう帰れ。おそらくすぐには目覚まさないから」
イチイ「俺は残ります」
ヨイ「イチイ…！」
イチイ「アヤさんのそばに居たいんだ…」
羽多野「………。分かった」
明後日から舞台の合宿でしばらく北海道にいる。だからその間は会うことができない。確率は低いけど目を覚ましてくれると信じて俺はずっとここにいる。
羽多野「ほんまに好きなんやな」
イチイ「はい」
気付いたらみんな居なくなっていて俺と社長の2人になっていた。
羽多野「アヤな、絶大な人気を誇ってるけど一部の人間からは嫌われてるんよ」
イチイ「なんで…」
羽多野「最近のアイドルは曲によってセンターを変えるグループが多い。でもKirariはアヤでセンターは固定されてる。これは話し合った結果やからメンバーは納得してる。でもファンはそうやない。他のメンバーを応援してるファンの中にはアヤに嫌がらせをする輩がおるんや」
イチイ「止めなかったんですか？」
羽多野「俺も他のメンバーもそれなりの処置を取ろうとした。でも大事なKirariのファンだからってアヤが許さなかった。だからホームページで注意の文を発表しただけにした」
なんて優しい人なんだ。多分今回のこともこの人は笑って許すんだろう。でも俺は絶対に犯人を許さない。俺の大好きなアヤさんをこんな目に…。
羽多野「アヤが心配なのは分かる。でも明後日には合宿があること忘れるな」
イチイ「はい」
続く (更新停止中)
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作者名：すず | 作成日時：2019年9月29日 21時
