第8話 好き、嫌い ページ10
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放課後、私は重大なことを思い出した。
担任の態度とかっちゃんの乱暴さに掻き消されてしまっていたけど今日は�爛悒疋躬�件�瓩瞭�で、オールマイトと出久が出会う日でもある。
クラスメイトは下校を始めていた。
出久の席を見ると、スマホ片手に帰る直前の様子だった。彼が持とうとしたノートをかっちゃんが奪い取り、そのまま両手に挟んで焼いてしまう。
焦げたノートを窓から放り出し、出久の肩を掴んで笑う。
「雄英は受けるなナードくん」
かっちゃん率いる取り巻きは出入口まで歩き、ぱっと立ち止まって私を見た。
「A、お前も受けんな。」
それだけ言って今度は私と出久を交互に見た。完全に見下している目だった。
「お前らさぁ、無個性じゃなんも出来ねぇよ？来世は�犖沈��瓩�宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ！！してみれば？」
かっちゃんの身も心も後に成長することは知っていても、やはりこの発言は最悪だ。
このとき私はイラついて我を忘れかけていた。
「ちょっと」
「あ？」
「私、あんた嫌い。…行こ出久」
「Aちゃん、」
かっちゃんの顔なんて見たくない。出久の手を取り、彼らの横を通って教室に背を向けたた。
「…言いすぎたかな」
思いの外自分の声がか細く聞こえたのは、前世で1番に�倏�豪勝己�瓩箸いΕ�ャラクターが好きだったからだと思う。
自尊心の塊だという設定で誕生した彼は、同時にとても素直で夢に溢れている。泣いて、後悔して、長い時間をかけて主人公と心を通わせる。そんな姿が好きなのだ。
彼の傍で数年を過ごしてきて、次元を越えた親近感はやはり比べ物にはならなかった。前世のことはほぼ頭にくて、さっき私は�猴墜訐�み�瓩箸靴銅�分の意見を述べたまでだ。
「…僕、何も言えなかったからすっきりしたよ。Aちゃんのおかげで」
魚のいる水の水面に浮かんでいるノートに手を伸ばしながら出久は黙り込んだ。多分昔のことを思い出しているんだろう。
彼はこの後ヘドロと遭遇し、私の父…オールマイトと会う。
「出久」
少し待ってから、そっと出久の肩を叩いた。
「あっごめん考え事してた…」
「ううん。私、用事思い出しちゃったから先に帰るね」
「う、うん、分かった。じゃあまた」
「またね！」
名残惜しい……名残惜しいが、その分大きく手を振り出久と別れた。今日は彼にとって大切な日になる。
邪魔してはいけない。
私は街を探索しながら事件が起こる商店街へと向かった。
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しろくまさん(プロフ) - キラーさん» ありがとうございます。そう言っていただけると、頭の中が情報でごちゃごちゃになってスランプ予備軍に入りそうになってもリセットされて、すっきり新鮮な気持ちでお話を書けます。嬉しいです。これからも書きたいお話を自由にかけるように日々楽しんでいきたいです´ｰ` (2018年8月22日 21時) (
レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
キラー(プロフ) - ごめんなさい、私一瞬思ってしまいました。太宰さんと心中すればいいんじゃね？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
しろくまさん(プロフ) - らなのMonOさん» 共感です心操君尊い…。設定についてご感ありがとうございます。設定は割と時間をかけて考えて構成を立てたので結構重要な要素です。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2018年1月9日 16時) (レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - あと！設定が面白いっす！ (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - ししし、心操クゥンがカアァイ。 (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろこ | 作成日時：2017年10月4日 17時
