第34話 忘れるな ページ36
．
広がりながら迫る黒霧はまるで闇だった。
「な…緑谷!?」
風のように飛びかかった出久。その姿は一瞬にして小さくなり、黒霧の実体部分へ飛び込んだ。
「オールマイトから離れろ」
無慈悲にも出久の叫びは死柄木や黒霧には届かなかった。ワープゲートから現れた死柄木の手が出久に触れようとする。
出久は空中にいて脚も折れていたから避けれる訳がなかった。
でも
ドズッ
何かが死柄木の手に当たり、重い音が響いて手から血が流れる。
「すぐ動ける者をかき集めて来た」
何かが飛んできた方を振り返り出入口を見ると、飯田君率いる先生達がずらりと並んでいた。
「1-Aクラス委員長飯田天哉!!ただいま戻りました!!」
飯田君の周りに並ぶ沢山の先生の真ん中で、スナイプ先生が銃を構えていた。彼は逃げようとした死柄木に銃弾の雨を降らせる。
死柄木はその弾を受けながらもすぐにワープゲートに入った。
「今回は失敗だったけど……
今度は殺すぞ 平和の象徴 オールマイト」
ズズズズズ…
闇の中に消えていく細い体。去る直前彼は私を指した。
───�犹笋鮖悗靴伸瓠�
「……オマエもだ 俺を忘れるな」
ズズ…
「え」
声を漏らしたのは切島君だった。死柄木や黒霧の姿は元から無かったかのような静寂の中、切島君、轟君、かっちゃんがすぐそこで私を凝視していた。
「なんで八木が」
理由は明確だった。多分3人も混乱している今だからこそ理解できないだけであって、すぐに分かるのだろう。
私の頭は不思議にも冷静を保っていた。だから答えは頭の中に導き出されている。
脳無の攻撃を受けたから。
それ以外のなにものでもないのだ。
ーーーー
ーー
「ほぼ全員無事か」
塚内警部が指を指しながら私達の人数を数えた。その後ろでは捨て駒の
安否確認が終わると、どのゾーンで何をしていたかの話題で持ち切りだった。私は青山君に話しかけられるも謝ってその場を離れ、塚内警部に声をかけた。
「警部」
「Aちゃん」
塚内直正。オールマイトの友人である彼には私もお世話になった事が多々あった。前世にてネットでは�狷眥娘圻瓩犬磴覆い�と噂もあったけど彼とは何年もの付き合いなので警戒はあまりしていない。
「保健室、行きますよね」
「ああ。話を聞きに行くつもりだよ」
「私が一緒に帰りたいって言ってたって、伝えてくれませんか」
「任せてくれ」
その後は皆と教室に戻り、事情聴取を受けた。
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しろくまさん(プロフ) - キラーさん» ありがとうございます。そう言っていただけると、頭の中が情報でごちゃごちゃになってスランプ予備軍に入りそうになってもリセットされて、すっきり新鮮な気持ちでお話を書けます。嬉しいです。これからも書きたいお話を自由にかけるように日々楽しんでいきたいです´ｰ` (2018年8月22日 21時) (
レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
キラー(プロフ) - ごめんなさい、私一瞬思ってしまいました。太宰さんと心中すればいいんじゃね？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
しろくまさん(プロフ) - らなのMonOさん» 共感です心操君尊い…。設定についてご感ありがとうございます。設定は割と時間をかけて考えて構成を立てたので結構重要な要素です。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2018年1月9日 16時) (レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - あと！設定が面白いっす！ (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - ししし、心操クゥンがカアァイ。 (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろこ | 作成日時：2017年10月4日 17時
