第96話 ヒーロー名 ページ7
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「…ってか、八木やべーな」
上鳴君が呟いた。
そりゃ、あんな順位の中で�犖沈��瓩世韻婆槊�っただけの私が、それだけの�猝槊�ち�瓩任海海泙廼縮�を持たれるなんて。とは思う。
思ったから驚いた。
…でも消耗することの無い
気分が落ちて俯く私に「凄いですわ」なんて可愛く笑う八百万ちゃんに笑顔で返す。
さり気なく視線をやった先のかっちゃんの機嫌は…言うまでもない。バッチリ目が合って物凄い形相で睨まれる。
「これを踏まえ…指名の有無関係なくいわゆる職場体験に行ってもらう」
プロの活動を実際に体験しより実りのある訓練をしようってこった。という相澤先生の説明に、ここでヒーロー名が必要になるのだと教室中が察し、説明が続くと思った矢先の事、
「まァ仮ではあるが適当なもんは…」
食い気味にあの人が登場する。
「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」
「「ミッドナイト!!」」
戸が開き、かつ、かつとヒールの音を響かせながら教卓の横に立ったのは他でもない彼女で。
こういうのが苦手だと言う相澤先生は喋りながらも、その手はもう既に寝袋を準備していた。
与えられた15分間、隅にでも書き出そうと出したノートには何の候補も書けなくて、握ったシャーペンは走らない。
1人で葛藤するも遂に残り1分になった時、ふとオールマイトの顔が浮かんだ。
母はいなくて、父もいなくて、パパは本当のパパじゃなかった。でも私は15年間、彼と生きたのだ。
帰る家が、隣に住むおばあちゃんが、記憶が、それを証明してくれるからそれだけで満足で。
血は全くの別物だけど私たちは家族だ。
少なくとも私はそう思っていて、オールマイトにもそう思って欲しいと願ってしまうのは…ワガママになるのだろうか。
．
「じゃあそろそろ出来た人から発表してね!」
そんな呼び掛けに、まずは青山君が教卓の前に立った。
次の芦戸ちゃんのヒーロー名も続いて大喜利っぽい空気になったけど、それは梅雨ちゃんのおかげで上書きされる。
どんどん個性豊かな名前が発表されて、前に出づらいまま時間は過ぎる。しかし遂に流れは尽きて、口田君の次に、私は手を挙げて椅子を立った。
「私のヒーロー名は」
フリップボードを教卓の上に乗せて口を開く。
「ヤギ…です」
隣でそれを覗き込んだミッドナイト先生の顔を窺うと、グーサインを向けてこう言った。
「シンプル過ぎる気もするけどまあ、八木ちゃんがいいなら良し!!!」
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しろこ(プロフ) - 夏終朝凪さん» こんばんは。コメントありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです…。今はこの作品と同時に更新している作品の方にいい感じの波が来ていてそちらに力を入れていますのでぜひそちらも！｢転生、そして不老不死。｣の更新も忘れた訳では無いので次の更新お楽しみに！ (2020年2月7日 0時) (
レス) id: ad3f1db81f (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです！とても面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます(*´▽｀*) (2020年2月6日 19時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
しろこ(プロフ) - 桃色さん» ここまで読んでコメントまでありがとうございます(´ｰ｀)すっっっっっごく嬉しいです:-)これからも不定期にはなりますが楽しんで更新していこうと思うのでよろしくお願いします:-) (2019年6月20日 18時) (レス) id: ad3f1db81f (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - ほう続きがスッゴい気になります!!更新全裸待機です! (2019年6月18日 23時) (レス) id: 31c03fdbb7 (このIDを非表示/違反報告)
しろこ(プロフ) - まめでんきゅうさん» こんばんは！お返事遅くなってしまってごめんなさい！あたたかいコメントありがとうございますしらこです！( ´ｰ`)めちゃくちゃ嬉しいです…これからも頑張ります( ´ｰ`) (2019年4月22日 22時) (レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろこ | 作成日時：2018年2月2日 15時
