第109話 守りたいもの ページ20
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このコスチュームで歩く私は、おそらくすれ違う人からは「そこらで運動してきた人」としか見えないだろう(実際そうだったけど)。
と思っていたのだけれど、そんな想像はただの想像でしかなかったらしい。
「あの人、雄英の」
「不老不死っていう」
「八木か」
「八木ちゃんだ」
「ちょっと、八木さんじゃん」
「あれコスチューム？」
「八木？」
「不老不死？」
「体育祭に出てた人？」
すれ違う人の口から、四方八方からこちらを見る人の口から私の名前が飛び交い始める。
自分が思うよりも名前と個性が浸透しているようで、気持ち悪いような、嬉しいような、現実味のない感覚だった。
目が合えば会釈する。私よりも幼い子供が「かっこよかったです」と声をかけてくれれば、その子を守りたいと思った。
そのために今は目の前のことから、まず�爐△両貊雖瓩鮹気圭个気覆韻譴个い韻覆い筏い魄�き締めた。
話しかけてくれたおじさんにすぐに入れそうな屋上のある建物が近くにないか情報収集。
すると運良く一発で近くに条件の良い所があるという情報を得て早速向かう。
そこはショッピングモールで、エレベーターの横に張り出されたフロアガイドによると屋上はカフェとして解放されているらしい。
フロアの1番目立たないところにあったエレベーターに乗り込んだのは私1人だった。その後途中のフロアでスーツ姿の3人組の女性が乗り込み、4人で屋上まで上る。
エレベーターが止まり「開く」ボタンを押して彼女らが出たのを確認して私も外へ出た。
「ありがとうございます」
3人組の1人がそう言って軽く頭を下げた。そして顔を上げると私の顔をマジマジと見つめ、ほかの2人と何かを話し始める。
するとサっとわたしの手を取って目を合わせる。
「職場体験よね。ニュースの通り最近物騒だから、気をつけて頑張ってね」
優しく笑って彼女達はカフェの方へかけていく。
ありがとうの返事も出来ないまま、彼女達は屋根の下へ行ってしまった。不意の言葉にすぐに反応出来なくて何も言えなかった。
胸が熱くなるのを感じながら、私はまだ温かい手を胸に当てて、深く頭を下げた。
何をしてでも、守ってみせる。
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しろこ(プロフ) - 夏終朝凪さん» こんばんは。コメントありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです…。今はこの作品と同時に更新している作品の方にいい感じの波が来ていてそちらに力を入れていますのでぜひそちらも！｢転生、そして不老不死。｣の更新も忘れた訳では無いので次の更新お楽しみに！ (2020年2月7日 0時) (
レス) id: ad3f1db81f (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです！とても面白いです！これからも更新頑張ってください！楽しみにしてます(*´▽｀*) (2020年2月6日 19時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
しろこ(プロフ) - 桃色さん» ここまで読んでコメントまでありがとうございます(´ｰ｀)すっっっっっごく嬉しいです:-)これからも不定期にはなりますが楽しんで更新していこうと思うのでよろしくお願いします:-) (2019年6月20日 18時) (レス) id: ad3f1db81f (このIDを非表示/違反報告)
桃色 - ほう続きがスッゴい気になります!!更新全裸待機です! (2019年6月18日 23時) (レス) id: 31c03fdbb7 (このIDを非表示/違反報告)
しろこ(プロフ) - まめでんきゅうさん» こんばんは！お返事遅くなってしまってごめんなさい！あたたかいコメントありがとうございますしらこです！( ´ｰ`)めちゃくちゃ嬉しいです…これからも頑張ります( ´ｰ`) (2019年4月22日 22時) (レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろこ | 作成日時：2018年2月2日 15時
