ひろおみ (ページ24)

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広臣「ん、着いた。」

少し寝そうになってたから、何処だろう、よくテレビとかで見る海かな、なんて考えたけどそんな考えは窓の外を見て一瞬で消えた。

『アクセサリーショップ、？』

広臣「そ、新しいリング買いたいなあって思って、

ペアリング、新しいの買おーよ、」

ああ、だから昨日の夜あんなに指輪つけてクルクルしてたのね。

『うん、新しいの欲しい！』

ペアリングとはいっても、あからさまなのは彼の職業的に無理だし、

私も彼も仕事中に付けれるのと言ったら ......

広臣「これ良くない？」

！

『私もそれ良いと思った！』

広臣「じゃこれで決まりで。

すみません、これの8号と17号を、」

他のも見てて良いよ、と言われて

少し気になってたネックレスを見にいく。

可愛いなあ、久しぶりに見るとやっぱり欲しくなる

次のお給料入ったら買おうかなあ、

叶うかわからない予定を立てながら見てると広臣くんは会計を済ませてしまったようで、

『ええ！払うよ、自分の分くらい、』

広臣「いいって、いつも言ってんじゃん、俺のメンツも考えて。」

そう言われたらどうしようもなくなること知ってて
毎回言うんだもん、ずるい。

『次こそ … 』

広臣「んーじゃああのコンビニでコーヒー買ってきて、喉渇いちゃった」

そう言うと先に車に乗った広臣くん。

バレるとマズイから 1人で買い物に行くのはよくある。

急いで買って、でもこんなんじゃ意味ない、と腑に落ちない気持ちのまま車に戻り、

広臣くんにコーヒーを渡すと。

ん、と言われて、その途端感じる金属特有の冷たさ。

広臣「よく似合ってる、、好きだよ」

まだ真昼間なのに色気をまとった声で言うと

もう既に自分にも同じリングを付けてて、

その手でハンドルを握るのを見てキュンとする。

また体の温度が上がって心地よくなったせいか、

私は指輪をしている手をもう片方の手で握りながら大好きな広臣くんが運転する車の中で夢に堕ちた。

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