通 学 途 中

POLESTAR 28 ページ28

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『 剛典！』

どんな時も私を助けてくれる剛典は 、また私の前に現れてくれた 。



剛典「 帰ろう 」

そう言って私の手を取り 、歩き出す


でも そんな私たちに夏恋ちゃんも黙ってる訳がなく

夏恋「 こいつだよ！夏恋の悪口言ったの 。」

「 待てよ！ おいコラァ！！」


次は剛典が囲まれた 。




剛典「 … あんたらクズだな 」

「 んだと？てめぇ 」


気づけば私の手は離されていた 。

剛典「 女の子1人に男3人 ... 」


「 なんだと？」
「 おい何かっこつけてんだよ 」

「 … アウトでしょ 」


そんな最後の一声をきっかけに 剛典は殴られた 。


『 、剛典！！』

剛典「 大丈夫だから 、」

剛典はそう言って私の手を握るけど 全然安心なんて出来なくて 。


1人の男に どけ と言われ突き放される 。

剛典「 A 、！」

「 あ？何が大丈夫だ？おい ふざけんなよ？」


倒れた剛典に 3人の男は容赦なく蹴りを入れる 。

夏恋「 ねえちょっとやりすぎだよ 、」


そんな夏恋ちゃんの注意も跳ね返して まだやり続ける 。。

お前がクズなんだよ 、という声とともに最後の蹴りが入ると 、剛典は 血を吐いた 、



そんな姿を私は もう見るのも辛くて 、でも私のせいでこんなことになって …

私は混乱して ただ座っていた 。



「 夏恋が言ったんだからな 、」というみっともない台詞を残して 彼らは去っていった 。


『 剛典 ？ 、ねえ剛典！！』

倒れこんで何も返事をしない剛典 。


私は 、立ち尽くしてる夏恋ちゃんに 救急車を呼べと叫んだ 。


街灯に照らされて見える剛典の体には いくつもの傷があった 。


もちろん右手にも 。






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