【呪術廻戦】無表情呪術師

無表情３７　言語確立 ページ39

貴方side



伏黒「(なんだこれ、音では何言ってんのか分かんねぇのに意味は理解出来る)」



伏黒「気持ち悪ィな…！！」



『……独自の言語の確立、か』




全員驚いている間にも呪霊は話を続ける
　



花御《私はただ、この星を守りたいだけだ》



加茂「呪いの戯言だ、耳を貸すな」



伏黒「低級呪霊のソレとはレベルが違いますよ」



花御《森も海も空も、もう我慢ならぬと泣いていますこれ以上人間との共存は不可能です。

星に優しい人間がいることは彼らも知っています
ですがその慈愛がどれだけの足しになろうか
彼らはただ時間を欲している》



伏黒「蒼月先輩が言ったように独自の言語体系を確立してるんです」



加茂「……狗巻を下がらせろ」



花御《時間さえあれば星はまた青く輝く人間のいない時間

……死して、賢者となりなさい》



伏黒「……蒼月先輩。まだ走れますか」



『余裕。私より棘の方を、』
　



続きの言葉が発せられなかった
理由は簡単。あの呪霊に吹き飛ばされたからだ




加茂「A！」



『っ、痛ったいな……』




全く気づかなかった。五条先生が言ってた通り気配消すのが上手い
さっきまで恵達の方にいた呪霊は気づけば吹き飛ばされた私の方へ来ていた




花御《……貴方が、蒼月Aですね》



『………だったら？』



花御《貴方には手を出すなとある方から命令されているんです。ですから……》



『？………！』




フワッと身体が宙に浮く。よく見てみると私の足に木が巻きついていた




花御《消えてください私とてまだ命は惜しい》




そう呪霊が言うと私の体はさらに高く上がった
そして投げ飛ばされる




伏黒「蒼月先輩！！！」



花御《呼んでも無駄です。かなり遠くへ飛ばしましたし直ぐには戻ってこれませ、》




ﾄﾞｫﾝｯｯ！！！！

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