妖怪ウォッチシャドウサイド〜幻王様の恋事情〜3章 命のリミッターと桜

洞潔死す！？謎の転校生、鬼姫華暗 ページ9

鬼華暗side
消えた！？
どういうことだ。小娘、綺瑠樺、洞潔が消えただと...？

「酒呑童子！なにか知っているか！？」
「いえ。なにも。」
「わたくしも何も知りませんゆえ、お役に立てず申し訳ございません。」
ッチ、約立たずめ。
まあ、途中で捨ててやるから約立たずでも構わないのか。
小娘と洞潔が消えるのは分かるのだが...
なぜ我の愛しき綺瑠樺まで消えるのだ。
自爆した訳ではなかろうな！？

もしその時は...
妖魔界王座奪還と共に幻王の座も奪ってやろう。
どちらにせよ我が妖魔界、そして人間界を支配するのは決定事項じゃ。
朱夏ごときに再び王座を渡すものか！！

「(朱夏...今度見つけたらば、必ず骨も残さず消してやる...)」
我は拳を握りしめた。



カケラside
光がやんでサッとキリが晴れたように少しずつ周りの景色が見えてくる。
人の影も見えてきた。
まず最初に見えたのは...
「洞潔様！！」
愛しい人の姿。

「カケラか...？」
洞潔様にすがりつく。
亡くなるかと思っていたのに...

「良かった...三人同時転送できたわね。」
「幻王様。感謝致します。」
女の人もいる。
シンプルな着物を来ていて宙に浮いている。
周りには赤い子と青い子も。

「貴女が洞潔の妻なのね？」
言葉にならずコクコクと頷く。
「素敵な奥さんじゃない。洞潔、大事にしなさいよ？」
「はい。」
とにかく、誰だろう？

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