妖怪ウォッチシャドウサイド〜幻王様の恋事情〜3章 命のリミッターと桜

幻王の桜朧の思い出 ページ16

「朱雀。幻王亭へ綺瑠樺様を。」
「はい。」
朱雀って呼ばれた大きな鳥が私の元へやってくる。
「幻王様、参りましょう。」
「あ...は、い。」
短く返事をすると、背中に乗せてくれる。
なんかフワフワ...
そのまま、窓から飛び立ったんだけど......

「ねぇ、幻王亭って何？」
沈黙が辛くて朱雀に質問する。
「幻王亭とは、幻王様専用の住居のことです。宝珠山に建ち、定められたものしか立ち入ることが出来ません。」
つまり...1山全部が幻王の住まいってこと！？
すごいな...
もうなんかすごく不安.......
私なんかがなってよかったのかな？

「不安を抱えていらっしゃる表情ですね。」
「なんでそれを...」
「顔に出ておりました。ですが、案ずることはありません。流れに身を任せれば良いのです。」
なるほど...
なんか安心してきた。
「ありがとう、朱雀」

その後朱雀と会話をしながら宝珠山に向かった。
幻王亭、広い...
「では私はこれで。」
あ...行っちゃった.......
もっとお話したかったのになぁ〜

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