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in 遊兎 儚げな少女 ページ8
気がついたら抱きついていた
こうやって、捕まえないと
もう、
何処かへ行きそうな気がしたんだ
手の届かない
どこか遠くへ……
なんて、
行って欲しくなかったから
抱き締めた
そして
唯、静かに
狼リンは泣いていた
声を出さない用にして……
そして、改めて想う
狼リンは
元気で無邪気だけど
泣き虫で弱くて
そして、
何処か儚げで…
でも
其処が好きなんだと
自分と似ていた…
でも、孤独から抜けだせない少女に
何時からか…
恋をしていたんだと
これは、友情からや
保護意識からじゃ無くて…
初めて会った時
つまり、公園で会った時から持って居た
感情だ
はは…なーんだ
そう言う事か
だから…全滅させちゃいけないと
思ったんだ
ケド、隠しておこう
狼リンを混乱させちゃいけないと
思うし
今は…
この距離で充分な気がするから
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作者名：今宵 赤雀 | 作成日時：2014年10月17日 18時
