2.忍田本部長派 ページ4
ボーダー本部は同じような扉や廊下が多く、慣れるまではランク戦のところに行くのさえ困難だ。
自分もB級に上がるためによく通っていて、そしてよく迷った。
今も現在進行形で迷っている。
「まさか会議室に呼ばれることになるとは…」
ちなみに、今回私はどうしても受けないといけない模試が遠征期間と被っていたので参加はしていない。行きたかったけどなぁ、こればかりはいくら手を打っても避けられないよね。
会議をするって話だけど、主に忍田さんからのお願いじゃないかなあ。
そう思いながら、まだ時間もあるので一緒に呼ばれてる迅さんに電話をかけた。
きっと彼には視えてた筈だ。
「もしもーし、こちら実力派エリート」
「ごめん迅さん、迷った」
「視えてたよ、角曲がったらすぐだから」
「やっぱりわかってたんじゃん…ありがと、すぐ行くよ」
電話を切って、会議室に急ぐ。
忍田さんは怒らせたくないからね。
会議室に入ると、忍田さんと迅さん、嵐山隊がいた。
なんか最近嵐山隊とよく一緒になるな…
「それで、このメンツ集めた意味って」
割と珍しいメンバーだと思う。
嵐山さんと迅さんは仲良くしてるの知ってるしよく見てるけど、木虎ちゃんとかはかなーり意外。
一体、何を頼むつもりなんだろうか。
「近々、城戸一派が玉狛支部にブラックトリガーを回収しに行く。これは迅の予測だ。」
あ、そうか。忍田さん派の人たちか。
「そのブラックトリガーが俺の後輩のモノなんだけど、命より大事なモノでさ…渡したくないんだよねぇ」
迅さんにここまで言わす子が…いや、この場合、案外未来に関わる案件なのかも。
しばらくの沈黙の後、嵐山さんが口を開いた。
「なるほど、嵐山隊は手を貸すぞ？
回収班をなんとかすればいいんだろう」
あ、嵐山さんは協力するのか。
迅さん絡んでるとすーぐ甘くなるよねぇ…あと妹弟。
「…お前はどうする、七瀬。お前の隊は多分あっち側だろうが」
そうそう、私の隊…太刀川隊は私以外城戸さん派なんだよねぇ。
太刀川さんは遠征行きたいから木戸さん派なんだけど。
「…私は忍田さんに協力しますよ、その日はうまく誤魔化します。今日あたりから玉狛に泊まって備えとこうかな」
大丈夫、迅さん？
問いかけると、迅さんは既にその方向で玉狛支部に連絡していたらしい。
視えてたの。
そこで話はお開きになって、私は玉狛に向かった。
結局、その日にブラックトリガー争奪戦は始まっちゃうんだけど。
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あんどー(プロフ) - 、さん» すぐに外しました！最初は外していましたがどうやら誤ってつけたままだったようです！申し訳ございません！ (2018年2月2日 17時) (
レス) id: 50627c7d02 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月1日 16時) (レス) id: 8e60189fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんどー | 作成日時：2018年2月1日 15時
