大学生ゲーマー系彼氏とヲタク系彼女の日常。

意外と女々しい自分。 ページ5

『浮気かもよー？』



……ああああっもう!!!

恋李明日絞める。くっそ、思考がごっちゃだ。



「…左手、どうしたの？」


「あ、あー…お湯に手突っ込んだ」


「え、なんで？」


「……油断してた」


「何に油断してたの」



くすくすと隣で笑う研磨。

…くそ、可愛いな。



「でも、本当は違うんでしょ」


「…まぁね」


「なんで？」


「………今日、イオンで会った時に一緒にいた女子、どんな関係だろうなーって話して。

んで、恋李が『浮気かもよー？』っつーから、そんなわけねえだろって思いつつもあの子可愛かったなーとか身長小さかったなーとか思って」


「…嫉妬したんだ？」


「……簡潔にまとめるとそう」



…あんまり知られたくなかったんだけどな。

恥ずかしいし。



「ほら、私って性格も見た目も男子っぽいべ？

スカート似合ってて、女子っぽくて、可愛くて、なんか…可愛いなって思ってさ。

研磨がそんな面倒なことするとは思わないけどやっぱ可愛いなとかは思ってんのかなって」



少し考えているような沈黙が流れた。



「………まあ、可愛いな、とは思ってる」


「デスヨネ……」


「…でも、Aも可愛いよ」


「……ソウデスカ」


「片言になってるし、顔赤いよ」


「…研磨もね」



まだ言い慣れてないし言われ慣れてない。

ってか可愛いとか言われたことない気がする。

好きとかはあるけど。


…よし、これで皿洗い終わり。



「ん、終わり。手伝ってくれてありがと。

……いや待て一番聞きたいところ聞けてない」



どんな関係かとか聞いてないやん。

何してんだよ自分。



「はぐらかされたとは思ってないけどどんな関係か教えてください」


「思ってないなら最初から言わないでよ。

んー……クロが好きなおれの幼馴染」


「…黒尾さん以外に幼馴染いたんだ」


「うん」



初耳。

だけどまあ、聞いてないからね。仕方ない。



「……そっか、ありがと、教えてくれて」


「…Aってどうでもいいことでもお礼言ったり謝ったりするよね」


「そうかね。まあ、ゲームしよう」



マリカしようぜ、マリカ。



.



「あっ待て甲羅ッ!!!」


「…もうそろそろ寝る？」


「…そうする」



くそ、五回ぐらいしか勝てなかった。

リモコンとか片付けて、っと。



「ん、じゃあおやすみ」


「おやすみ」



それぞれ自分の部屋に戻って寝た。

喧嘩した次の日。→←あららぁー…。

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