swallow's cat 6

176,子猫の異変 ページ16

あ「哲人？」

山「何なん、あんなに仲良くして…」

あ「あのー…」

山「俺がこんな風にしても、あんな顔せえへんもん」




うわー、今日はまた一段とひどい…




後ろから抱きついて、私の肩に
ずっと顔を押し付けてる。




あ「てーっと？」

山「そりゃーさ、慎吾さんイケメンやし性格ええし…俺何一つ勝ててへんよ？」

あ「てーっちゃん(^-^;」

山「でもさ、あんなにひっつかんでもええやん…」




いつもなら私怒られるのに、
今日は何だか力尽きてる感じだ。




まあ、すごい愚痴を言ってるけど…




あ「…哲人？」

山「…ん？」




彼の名前を普通に呼ぶと、
ようやくその顔をあげてくれた。




ふてくされているのか、頬を少し膨らませている。




あ「ぷっ…ははっw」

山「！、…なん？」

あ「いや、何かかわいいなーってw」

山「っ…かわいくないしっ！///」




ずーっと眺めて思わず吹き出してしまった。




いや、ただのかわいい奴やんw




あ「ふふ、面白い〜♪」

山「も〜遊ぶなや〜(＞_＜)」

あ「哲人は笑顔の方が格好いいんだから、ずっと笑っときなさいw」




彼の頬をグリグリして遊ぶ。




うん、どうやら少しは落ち着いたようだw




山「…」

あ「ん？どうかした？」

山「…今、格好いいって」

あ「！、あ…」

山「…ははっw」

あ「ご、ごめん。私、変な事言ったね…///」

山「じゃあAの前ではずっと笑っとくわw」




…あ、やぱい。




山「Aから格好いい言われた(^-^)」

あ「…っ、調子のんな」ﾍﾟｼ

山「めっちゃ嬉しいわ〜♪」




私が失言した後の彼の笑顔。




それを見た瞬間、まるで心臓をつかまれたかのように感じた。




…また、この感覚？




山「あっ、雪だるまかわいいw」

あ「…」

山「写真撮っとこ〜w」




あの松山からかな？
こいつを見たら、ひどくこの感覚に襲われる。




前までは、こんな事無かったのに。




山「A見て！めっちゃ綺麗に撮れたw」

あ「〜っ…」




目の前で、ご機嫌で雪だるまと戯れる哲人を見ながら、私はぼんやりとしていた。




私、どうしちゃったんだろう…

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