swallow's cat 5

158,プリンスの思い ページ43

ーside #5ー




あ「！、慎吾さん！」

川「お、A。今日も来てたん」




シーズンも終わり、自主練期間中の今。




一人で練習を行っていると、そこへ
仕事途中であるAに会った。




あ「朝早くからお疲れ様です」

川「それはAも一緒やと思うけどw」

あ「ふふっ、そうですねw」




今シーズンは怪我のせいで、1度も
一軍で戦うことが出来なかった。




とにかくそれが悔しくて、リハビリ中に
何度も心が折れそうになった。




あ「腰の状態はどうですか？」

川「手術もしたし、今のとこ痛みはないよ。
後はリハビリ次第ってとこかな」

あ「そうですか…よかったw」




ということは勿論、
Aともあまり会えなかったわけで…




今目の前でほっとしている彼女を見て、
何だか胸が熱くなった。




川「なあ、A」

あ「？、はい？」

川「本当に…ありがとな」




ただでさえ苦しかったチーム状況。




そんな中、ただ笑顔でみんなを励まし勇気づけてきたA。




俺だって、その中の一人だ。




あ「何ですか急に？」

川「いや、何かちょっとお礼言いたくなってw」




俺がもし一緒に居てあげられたのなら、少しはこいつの負担も減らせれたかもしれないのに…




本当、俺は何をやってたんだ…




あ「慎吾さんに言われると、何か照れますね///」

川「そう？もっと言ってあげようか？w」

あ「もう、いいですってw」。




優勝した時と同じくらいの活躍をして、
Aをもっと安心させてあげないと。




また泣かせる回数を増やしてしまう。




あ「うー…」

川「あはは、かわええな(^-^)」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

あ「からかわないでくださいよー///」




……




あ「もー！///」

樹「しーんごさーん？」

川「お、樹理。おはよ」

荒「お前ら、俺らも居ること忘れてない？」

樹「朝からイチャイチャしすぎです(｀Δ´)」

川「全然気付かんかったわw」

谷「まーでも荒木さんとこいつ程ではないですけどね(。-∀-)」

荒「お前…頼むからそれはもう言うな」




だからこれからも、ずっと応援しててな？




俺、Aのためにも頑張るから。




だってお前は…このチームの大事な支えなんやから。

159,契約更改→←◇終幕+あとがき

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す