#星知弥 ページ33
暑い中、猛練習は続き、
約2時間後、長い一日が終わった。
あ「一日お疲れ様」
星「ありがとう」
私は星くんと二人で、ボールなどの
練習用具を運んでいた。
あ「だいぶよくなってきたね(^-^)」
星「うーん、でも試合でこれが
出来ないとな…まだまだ全然やなw」
あ「大丈夫。星くんなら出来るよ」
星「…///そうだね」
そういって星くんは顔をそむけた。
あ「星くん?どうしたの?」
星「…やっぱAがこの姿だと
話すとき、何か照れるw///」
あ「えっ//いや、普通でいいよw」
お互いに少し照れ臭くなって
しばらく沈黙が続いた。その時、
あ「あっ…!」
星「Aっ!!」
ボールを運んでいた私は、転がっていた
バットに気づかず、後ろに思いきり倒れた。
しかも、支えてくれようとした
彼も一緒にだ。
あ「いたたた…」
星「…A?大丈…!!」
あ「あ////」
私達は、目があってやっとお互いの
今の状況に気づいた。
今、私はまるで星くんにその場に
押し倒されたような姿になっているのだ。
二人同時に倒れたんだから当たり前だ。
__でも、その距離はあまりに近くて、、
あ「っほ、星くん!?///
あ…あのっ、ごめん////」
星「いや、俺の方こそ…///」
そうやって、また再び互いの目があった。
間近でみる星くんの目は睫毛が長く、
猫みたいな彼の口は、綺麗な形をしていた。
__ヤバイ、凄いドキドキする///
星「…」
あ「っ本当にごめん///
今すぐ退くから……っ!?」
私がすぐに退こうとすると、彼の
腕が私の腕を押さえつけた。
あ「!?あ、あの…星くん?///」
星「……っとだけ」
あ「えっ?」
彼の腕に、更に力が入った。
星「もうちょっとだけ、こうしてたい///」
あ「っ///」
そういった彼の心臓の音が私に
直に伝わってくる。
……すごいバクバク言ってる///
すると、彼は私に顔を近づけてきた。
あ「ほ、星くん///…」
星「俺、もう無理かも…///」
"A…"
まっすぐ私の目を見て、彼は私の名を
つぶやいた。
もう少しで、唇がつこうとした瞬間___
真「集合ーー!!」と、合図がかかった。
同時に星くんの体は離れていった。
星「…」
あ「…あ、あの、星くん?///」
星「…もう少し、続きしたかった…///」
あ「〜っ///」
樹理くんもそうだけど、このルーキー
二人は本当に心臓に悪い。
やがて、二人で残りの片付けをすまし、
みんなのもとへ駆け寄っていった。
→続きます
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作者名:雪 | 作成日時:2017年6月3日 0時