21,勝つことの難しさ ページ21
対ロッテ戦1日目の帰りにて____
今日も私はつば九郎と一緒に
グラウンドを後にした。
つ「ん〜かてないな〜どうすれば
いいのかな〜。」
あ「みゃー(´・ω・`)」
今だ0勝のスワローズ。さすがにここまで
くるとメンタルがやられてしまう。
選手たちも一生懸命やっているが、いつも
あと一歩が足りない。
…勝つことって本当に難しいなと、実感
する毎日が続く。
つ「でも、あきらめないぞ〜。
ぽじてぃぶがいちばんだいじだから。
まえをむいていくしかないね。」
あ「みゃー…」
と、そこへ
樹「お疲れ様です。」
今日の先発ピッチャーに会った。
樹「あ、……A。」
樹理くんは私に気づくと、小さく笑った。
でも、すぐ申し訳なさそうに、
樹「すみません…また俺のせいで…。」
あ「みゃーあ…」
つ「だいじょうぶだよ!まだなんしあいも
あるんだから。きにしすぎ。」
樹「……本当にすいませんでした。
では、お先に失礼します。」
そういって樹理くんは後ろを向いて
帰っていった。
つ「A、いけ。」
あ「…みゃっ!?」
つ「きょうはじゅりくんひとりにふたん
せおわせちゃったから、かれにぱわーを
あたえてこいっ!!」
あ「みゃ、みゃーっ!」
そして樹理くんを追うこと数分___
あ「みゃーっ(。>д<)」
樹「えっ、A!?」
彼はひょいっと私を抱き上げた。
樹「どうしたの?」
あ「みゃーっ、みゃーっ(。>д<)」
樹「…もしかして、元気づけようと
してくれてる?w」
あ「みゃみゃし(。-∀-)」
樹「ふふっ、ありがとう。」
そういって、樹理くんは私の額に
ちゅっ、と優しいキスをした。
な、なんてこった!!////
あ「みゃ、みゃー////」
樹「照れてるしw猫のくせにw」
そりゃイケメンに急にキスされたら
照れますよお兄さん。
樹「この屈辱は、いつか必ず返す。」
あ「…」
樹「先輩たちにもう迷惑はかけられない。
だから、今度こそ抑えてみせる。」
そうやって樹理くんはいつものように
ふわっと笑った。
プロ野球で"勝つ"というのは、
本当に難しいことだ。
でも、それでも目の前の苦難に
必死に食らいついていこうとしている
我らが燕戦士たち。
難しい勝利を掴むための、
彼らの努力が早く報われるようにと
私は樹理くんをみて思った。
100人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪 | 作成日時:2017年6月3日 0時