13,4番の思い ページ13
今日のライオンズ戦のベンチにて____
雄平「なあ、A」
あ「みゃ?」
私はスワローズの4番、雄平さんのお膝で
みんなの姿をみていました。
雄「4番の役目ってなんだと思う?」
そう雄平さんに尋ねられた。
雄「俺は今4番だけど、正直自分は4番には
向いてないと思ってたんだよ。
打率は今はいいけど、安定してないしねw」
私は、雄平さんの言葉を黙って聞いていた。
雄「でも、任せられたからには
ちゃんと次の打席までまわさないとねw
チャンスは自分で作らないと(^-^)」
そういうと雄平さんはヘルメットをかぶり、
バットを手にネクストバッターズサークルに
向かっていった。
雄「俺は燕の4番だからねw
みんなに必ず繋いで見せる。」
私は雄平さんの背中をずっと見ていた。
__________
前のココちゃんがヒットを打った。
足を痛めながらも全速力で1塁に向かって
何とかセーフになった。
そして、雄平さんに打順が回ってきた。
あ(雄平さん、、、っ!!)
相手ピッチャーの手からボールが放たれる。
カァーーーン、、、_____
ボールは見事レフトへのヒットとなった。
ファ『わぁーーーーーーーーっ!!』
雄平さんは一塁に進んだ。
その時の雄平さんは本当に嬉しそうに
笑っていた。
その後も順調に打線が繋がり、
同点まで追い付いた。
ベンチにに雄平さんが帰ってくると
私に笑顔で、
雄「やったぞ。」
そう声をかけてくれた。
"みんなに必ず繋いで見せる"
私はこの日、強く輝いている
格好いい我らが4番の後ろ姿を
よく目に焼き付けた。
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作者名:雪 | 作成日時:2017年6月3日 0時