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＃１２ ページ11
私が見た彼の姿は、前見たときよりも痩せていた。
彼の片手に握られていたのは自身の髪の毛。
「カッコ悪いやろ…こんな姿…」
私は彼の傍に座り手を握った。
『全部話して？』
そう言うと、彼は決心したかのように口を開いた。
「風邪っていうの、嘘…ほんまは悪性リンパ腫っていう病気」
『え、それって…癌…ってこと？』
と聞けば、彼は小さく頷いた。
『何で…？何で何も言ってくれなかったの…』
「そんなの…言えるわけないやろ…」
『私は、すばるの彼女だよ？それでも言えない？』
「彼女やからや。お前が大事やから…言えへんかった…」
『私にとってすばるは大事な人だよ。私、すばるの病気、治すことできないし、何もできなけどっ…ずっとすばるの隣にいたいの…』
そう言えば、彼は小さく微笑み私の頭に手を置いた。
「ありがとう、A。俺、頑張るわ。病気なんか負けへんって、今のお前の言葉聞いて改めて思った」
こうして私たちの長い闘いが始まった。
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真希 - 初めまして(*^^*)題名が気になって読ませて頂きましたが、どんどん引き込まれて続きが気になります(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o)))更新頑張って下さい(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年9月9日 21時) (
レス) id: f508b80eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すぅ。 | 作成日時：2017年9月6日 0時
