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ある日記事が出来上がり学校の帰り道にオフィスに寄った、この日は荷物が多くてオフィスに来る時に使う鞄じゃなくてプライベートで使っているリュックを背負っていた。

「お疲れ様でーす」とオフィスに入ると靴が1足しか無かった。嫌な予感をさせつつ執務室の扉を開けると中には初めて来た時と同じ場所に座りパソコンと睨み合っている川上さん1人だけ。
嫌な予感ってこれか…USBだけ渡して今日は帰ろうと恐る恐る川上さんに近づいて

「川上さん…お疲れ様です。これ確認お願いします…。」とデータの入ったUSBを差し出す。
ヘッドホンをして音楽を聴いているのか少し遅れて川上さんが顔をあげると
「…お疲れ様、分かった。確認しとく」と私からUSBを受け取りまた画面に向き直った。

やっぱりこの人苦手だ…。
他の人は居ないみたいだし今日はもう帰ろうと出口へ向かうと背後から「待って」と声がかかる。振り返るとヘッドホンを外し体ごとこちらへ向ける川上さんの姿があった。

「…Aさんもそのグループ好きなん?」




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作者名:ヨル | 作成日時:2020年8月15日 18時

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