検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:95,199 hit

8**shuta sueyoshi ページ8

.








あれからしばらくバーに行けなくて


一週間ぶりくらいに店に訪れた


ドアを開けると奥にはAちゃんがいる



日高にこの前言われた



「人見知りの激しいお前が興味持ったんだし、話しかけてこいよ!気になんだろ?友達になるくらいいいじゃん」



って


お人好しかよ!って思ったけど


知ってるのに声かけれないっていうのもあれだから


勇気を持って、声をかけると決めて来た



「Aちゃん。久しぶりだね!」



できるだけ明るく、優しく声をかけた


でも、返ってきた言葉に耳を疑った



「ごめんなさい……誰ですか……?」



「えっ。」



「どこかでお会いしたことありますか?」



「あ、いや……人違いでした。すいません」



彼女は本当に知らない人を前にした時のような顔で


そう答えたから、
俺も間違ったのかなぁなんて思って


その場を後にした


あとからマスターが出てきて



「あ、秀太来てたの」



「あ、どうも」



「ごめんね、今日もAちゃんが座ってる」



「彼女、Aちゃんですよね……?」



「そうだよ。もしかして、
誰ですかって聞かれた?」



「は、はい……」



「ごめんね」



マスターは何故か俺に謝ってきた


そしてAちゃんの所に行き何かを耳打ちした


すると、
彼女は驚いた顔をしてこちらに向かってきた



「す、末吉さん!ごめんなさい!
さっき、その……」



「ん、大丈夫だよ」



かなり焦った様子で謝ってくるから


逆に申し訳なくなった


でも、俺には違和感しか残らなくて


なんでマスターにわかったのか……


それでなにを耳打ちして彼女は気づいたのか


ただ忘れただけにしては声かけた時の顔と声


なんか違うような気がした



「ねぇ、本当に俺の事忘れてなかった?」



どうしても気になってたからか


俺は考えるより先に口に出していた



「えっ……ノート今日忘れちゃって。あってるかどうか心配で……その……」



俺は何か聞いちゃいけないことを
聞いてるような気がして


深くは聞かずに流した

9**→←7**



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
設定タグ:末吉秀太 , 日高光啓 , AAA   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちび澤(プロフ) - 朔弥さん» 読んでいただきありがとうございます!一気に読むとさらに気になりますよね!続編もぜひよろしくお願いします! (2017年3月2日 0時) (レス) id: d8d6b4be6e (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 一気に読んじゃいました。これからの展開気になって仕方ないです笑 (2017年3月1日 22時) (レス) id: 9bcc2b5a2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちび澤 | 作成日時:2017年2月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。