33**shutasueyoshi ページ33
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次の日、また次の日と撮影とかリハとかで
なんだかんだお店にいけないでいた
会うのを避けているわけじゃない、そう思いたい
でも結果的に俺は現実から逃げていた
忙しい事を口実に彼女との約束を果たせないでいる
情ねぇなぁ、俺
今日は早く終わったからバーに行くことに決めた
─カラン♪
「お、秀太久しぶり」
「うっす、」
「ごめんな、最近あの子体調悪くて
店来てないんだよ」
「そうなんすか」
「ただな、ノート預かってて。秀太が来た時に渡してくれって水族館行った日に頼まれたんだ。」
そう言われ、1冊のノートが渡された
【思い出ノート】
表紙にはそう書いてあった
1枚目をめくると、
彼女の病気のこととご両親の事が書いてある
2枚目〜4枚目には
俺と日高と千晃の事
ひとり1ページずつ書いてある
5枚目……
《末吉さんへ》
とてつもなく長い文章が書いてある
一瞬、目を離した
「マスター、これってさ……」
「明日私が秀太を忘れたとしても、今日という日がなくならないように。秀太との思い出が取り残されないようにって」
俺はゆっくりとそれを読んだ
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ちび澤(プロフ) - 朔弥さん» 読んでいただきありがとうございます!一気に読むとさらに気になりますよね!続編もぜひよろしくお願いします! (2017年3月2日 0時) (レス) id: d8d6b4be6e (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 一気に読んじゃいました。これからの展開気になって仕方ないです笑 (2017年3月1日 22時) (レス) id: 9bcc2b5a2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちび澤 | 作成日時:2017年2月18日 23時