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28** ページ28

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たくさん回って、夕方になってきた


思い返せば楽しかった一日


友達になるってこんなに楽しいことだったんだね


最後は大きい水槽に浮かぶクラゲを見ていた


日高さんはトイレに行っていて


私と末吉さんだけしかいなかった



「楽しかったか?」



「はい、とっても!」



「また、来ような」



「……」



初めて、忘れたくないって本気で思った


自分の病気を恨んだ


このクラゲみたいに自由になりたい


明日起きた時に忘れちゃうかもしれない


そしたら今日はなかったことになる


そんなのいやだ


そう思ったら目からはたくさんの涙がこぼれてきて



「……忘れたくない……」



「ん?」



「末吉さん…楽しすぎて忘れるのが怖いです」



溢れる涙は止まることを知らず


末吉さんはそっと自分の胸に抱き寄せてくれた


「忘れたっていい。
何度でも水族館連れてくるから」



「でも…今日がなかったことになっちゃう」



「俺が忘れなかったらなくなることはないよ」




「私…忘れるのが怖いんです。末吉さんたちと出会って毎日が楽しくて。でも夜になると不安になるんです。明日起きて忘れてたらどうしようって、この今の気持ちもなくなってしまうのが怖くて……怖くて……」

29**→←27**shuta sueyoshi



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設定タグ:末吉秀太 , 日高光啓 , AAA   
作品ジャンル:恋愛
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ちび澤(プロフ) - 朔弥さん» 読んでいただきありがとうございます!一気に読むとさらに気になりますよね!続編もぜひよろしくお願いします! (2017年3月2日 0時) (レス) id: d8d6b4be6e (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 一気に読んじゃいました。これからの展開気になって仕方ないです笑 (2017年3月1日 22時) (レス) id: 9bcc2b5a2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちび澤 | 作成日時:2017年2月18日 23時

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