生まれ変わってもきみといたい (ページ5)

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静かな会場

さっきまでここに何万人の人がいたと考えると
なんとも感慨深い気持ちになる

今日話したことが正しかったのかなんてわからないけれど、私はスッキリしていた

私のエゴなのはわかってる
みんながみんなスッキリしてるわけじゃないことも

けど“ハジマリ”だから

ここからまた新しい道を作ればいい
そう思って今日のLIVEを終えた

「なーにしてんの」

見上げると困ったように見つめる西くん

「西くん、」

西「秀太が探してたよ？」

「しゅーちゃん？」

西「Aまた秀太のTシャツ着てるでしょ？」

「あ、笑」

西「俺の着替えないんだけど‼って怒ってた(笑)」

「それはまずいね、」

西「ふふ(笑)今日はお疲れ様。最高の一日だった」

「褒めてくれるなんて珍しい」

西「今さっきまた宇野ちゃん泣いてた」

「えっ…んふ。よかったなぁ～」

西「なんでよ(笑)」

「宇野ちゃんさ、千晃卒業して泣かないように無理してたの知ってたからさ」

西「Aもな(笑)」

「私はいーの！無理なんかしてない！」

私を見て、微笑むと急に大きな息を吸い込んで

そして突然大声で叫ぶ

『12年間一緒にいてくれてありがとぉぉぉ～！
カンシャ！』

私が目を丸くしてると

『生まれ変わってもAAA～！！！！！！！』

そう後ろから実彩ちゃんが叫んで
泣き笑いしながら抱きついてきた

『俺もおおおお～！！！！！』

なんて叫びながらスキップしてくる日高くん

「みんなどうしたの(笑)」

若干引き気味の私に

宇「いつもいつも、ありがとう。大好きだよ」

そう可愛らしい笑顔をむける実彩子

西「引いてるやん(笑)」

「泣き笑いしてると可愛い顔台無し(笑)」

宇「うるさいなぁー」

4人でわちゃわちゃしてると
叫び声がよほどうるさかったのか
メンバー全員揃った

末「A、俺のTシャツ！」

「げっ、ごめんしゅーちゃん(笑)」

末「俺、着るのない」

「あ、ツアT一枚あるからあげる」

末「えー。さんきゅ」

浦「ほら、もう邪魔になるから戻るよ」

與「俺お腹すいたしはよ行こーや、ご飯」

日「真司郎の機嫌が悪くなるから早く(笑)」

「じゃー、楽屋まで競争！！！一番ビリはみんなにスタバね～♪」

そういって私は猛ダッシュ

末「お前ずるっ！！！まてー！」

宇「私ビリじゃないの！確信犯め～！」

みんなで笑いながら楽屋に向かう