生まれ変わってもきみといたい (ページ4)

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#3（uno）ページ4

終演後…

『お疲れ様でしたー』

今日も汗だくで終わったLIVE

7人で初めてのドームLIVE

この一年は本当に辛かった…

当たり前の事が、当たり前じゃないんだって

そう考えさせられる日々だったし

なにより、がむしゃらに走ってきた

千晃の卒業

どこかで、引っかかってた事

それをAがちゃんと言ってくれて
胸につまってたものを取り出してくれたから
なんか今日はスッキリしてる

びっくりしたけどね(笑)

12年…

果たしてこれが長いのか短いのかは
まだわからないけど

汗を光らせながら
どこかスッキリとした表情のメンバーを見れば

あぁ、頑張ってきてよかった

そう思える

私が泣きそうになっていると…

「泣き虫宇野ちゃん」

そっと肩をだいてこちらに顔を向ける日高くん

「べっ、別に泣き虫じゃない！！」

メンバーのこういうところも好き

「ちょっとこっち」

「えっ？」

日高くんに連れられて、私たちはさっきまでお客さんでいっぱいだったステージに戻る

ムービングステージが解体のため前の方に出ていた

「ねぇ、もう片付け中だよ？」

「しっ！あれ」

日高くんが指差す先には

ムービングステージに足を外に出して座るA

「ちっちゃいけどさ。でっけー背中だよな
いつのまにか大人になってたね(笑)」

そうAの背中を見つめながら話す日高くん

デビュー当時は泣き虫だったA
それがいつの間にか泣かなくなって

私達の知らないうちに、さっきみたいにちゃんと気持ちを言葉で伝えられる素敵な女性になってた

AAAの演出家

そういう肩書ももつA

『私、生まれ変わってもみんなといたいの。それくらいAAAが好き』

これがいつのまにか口癖で

『今回のドームはハジマリだよ』

そういって、寝る暇も惜しんで作ったドーム演出

きっと、あの気持ちを伝えた時間も
Aなりのやり方で
メンバー、ファンのみんな、自分へのケジメのためにあんな事をわざわざ話したんだと思う

今日は私が泣き虫になったようで

今まで我慢してたものがどっと溢れだす

「今度は宇野が泣き虫だね」

なんて笑いながら頭をクシャッとする日高くん

なんていいメンバーなんだろう

A、千晃

私だって生まれ変わってもAAAでいたい