二百三十五話、2人の思い ページ37
「……う、そ…」
そう呟いた時、振り返ったスモーカーさんが私を見つけ目を見開いた。
私も目が泳いで体がガチガチに固まっていた。
そんな私を見てスモーカーさんは
スモ「………
…A…」
と、今にも消えそうな儚い声で私の名前を呼んだ。
驚いていた目も悲しさや愛しさが混じった瞳で、目を細めていた。
そんなスモーカーさんに私は胸が締め付けられた。
いろんな思い出が蘇ってきて、今にも涙が溢れ出しそうだ。
「………ス、モー…カー…さ…ん…」
震える小さな声で私も名前を呟いた。
すると、スモーカーさんはちゃんと聞こえたようで、また驚いた顔をした。
でも、すぐに悲しそうな表情に戻ってしまう。
「………ふぇ…っ…ぅ…」
ついに涙が溢れ出してくる。
せき止められなくなった涙は滝のように流れ出す。
その涙を私は何度も何度も拭うが、そんなことも虚しく涙は溢れ出すばかりだ。
もー、やだなぁ…泣くなんてっ…!
・
スモーカーside
麦わらと一緒にシーザーの元へと向かう。
麦わらはシーザー。
おれはヴェルゴを倒すために。
そして、シーザーの部屋へたどり着いたのはいいが…
ヴェルゴがいなかった。
麦わらはシーザー見つけた途端、シーザーに殴りかかった。
それを見て、おれはヴェルゴを探しに行こうと思い、振り向く。
すると、そこにいたのは
「……う、そ…」
Aだった
おれは案の定驚きを隠せなかった。
でも、それはAも同じだった。
目を泳がせて、かすかに震えていた。
スモ「………A…」
やっとの思いで絞り出したおれの声は本当に小さかった。
すると、Aは少し驚いたのか目を見開いた。
「………ス、モー…カー…さ…ん…」
そして、おれの名前を呼んだ。
久々に聞いたな…
Aの声でおれの名前を…
こんな時だが改めて思う
やっぱり綺麗だな
なんて思っていると
スモ「!!!??」
Aの開いた大きな目からは勢いよく涙が溢れ出した。
突然のことで戸惑う。
Aからは小さく泣き声が漏れていた。
今すぐに抱きしめてやりたい。
あの小さな体を…
抱きしめてすぐにでもこの思いを伝えたい。
だが…
スモ「ッ…!」
今Aを抱きしめてしまったら、離せなくなってしまう。
離れたくなくなっちまうっ…
今はシーザーのことや、ガキどもの事を優先させなくちゃなんねェ…
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ドンペリ - のひなさん» おお！ありがとうございます！！送ってもいいのですか？ (2014年6月12日 7時) (
レス) id: 082c0ad46a (このIDを非表示/違反報告)
のひな(プロフ) - 是非ともお話したいです！！よろしくお願いします＿|￣|○IDはunderber2000です。 (2014年5月19日 17時) (レス) id: 786693bd10 (このIDを非表示/違反報告)
ドンペリ - 凡人さん» 届きました!ありがとうございます! (2014年3月29日 17時) (レス) id: 082c0ad46a (このIDを非表示/違反報告)
凡人(プロフ) - ドンペリさん» メール送りましたー届きましたかね？ (2014年3月29日 12時) (レス) id: a0d916e218 (このIDを非表示/違反報告)
ドンペリ - 凡人さん» すいません!ちょっと無理っぽかったんで、私のメアドに送ってもらっていいですか? (2014年3月29日 0時) (レス) id: 082c0ad46a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドンペリ | 作成日時：2013年8月16日 20時
