僕になるまで ページ7
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私には歳の離れた2人の姉がいる
お母さんが3人目を望んだ時に
男の子がいいなーっなんて
少しずつ大きくなるお腹に話しかけていた
先生からも、多分男の子かなぁ？
なんて言われて青や紫、緑など男の子の
新しいベビー用品を揃えたりして……
予定日より少しすぎた7月5日
元気な女の子が産まれた
ずっと男の子だと
言われていた母は
私を男の子として育て始めた
初めのうちはお父さんも、
気付いていなかったが
私が大きくなっていくうちに
お母さんが私に接する違和感を感じ始めた
姉2人はロングヘアにリボン
ピンクや赤の服
花柄、ふわふわ
しかし私はショートカットに
黒 青 緑 の服
花柄、ふわふわなんて
持ってなかった
そもそも可愛らしいお母さんに似た
姉2人にくらべて、
男前と評判だったお父さんに似てる私は
可愛いものが似合うはずがなかった
それさえ我慢すれば別に
普通の家族で、姉2人とも仲いいし
お父さんもお母さんも
美男美女だって評判の両親だった
小学生になった時
初めてダンスと言う物に触れ
わがままを言って
ダンス教室に通わせて貰える事になった
男の子が多い教室だったから
かっこよく踊る男の子に
影響を受けさらに男の子に
近づいて行く私
お母さんは大賛成だったと思う
この時ぐらいから、ちょっとずつ
女の子にちやほやされ始めて
男の子で居ることが嫌じゃ無くなった
ずっと我慢してきた
ショートカットもかっこいい服も
お父さん似の顔も好きになれた
お父さんは複雑そうだったけど
最終的には自分で決めたことだから
お父さんもお母さんも嫌いじゃないよ
むしろ今では良かったなんて思ってる
少しして
ダンス教室にも慣れ
毎日が楽しかった
でも、悪いことって突然にくる…
お父さんが余命宣告をされた
治らない病気なんだって聞かされて
毎日学校と病院との往復で
ダンスがない日は毎日
お父さんに会いに行った
日に日に弱って行くお父さんを見て
お母さんも姉も
そしてお父さんも
あと少しの時間だと思った
いつものように
学校帰りに病室に行くと
お父さんがお願いしたいことがあるんだ
と私の短い髪を撫でた
お父さんが居なくなったら
お母さんとお姉ちゃん達を
守ってあげて欲しい
本当はこんなこと言っちゃいけないん
だろうけどって
今にも消えてしまいそうな
お父さんを安心させたくて
大丈夫、そのつもりだよ
と言えば安心したように
ありがとうっごめんなって
笑ってくれた
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ゆな(プロフ) - ゼロなさんのお話の書き方大好きです！続きを待っていてもいいですか？？ (2022年7月4日 10時) (
レス) id: 30a17c7ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜろな | 作成日時：2021年5月26日 18時
