灰色のI #01 (ページ15)

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？？？｢ごめんね？俺、阿部亮平です｣

｢あ、…べさん｣

戸惑っていると
自分から自己紹介してくれた

阿｢ずっとなんとなーく気にはなってたんだけど｣

声かけてみようかなーと思って
とニコニコして顔を覗きこんでくる

｢あ、すみません、素浦です｣

びっくりして名乗るのを忘れてたため
あわてて名乗れば
笑ってびっくりしすぎだよーって
手をたたいて笑われてしまった

隣座ってもいい？と聞かれたので
どうぞと促せば隣に座って
なんなら一緒に食べようと
お弁当まで持って来てた

阿｢1人が好きなの？｣

｢いや、別にそうゆう訳じゃないんです｣

初日の事があったから
話かけずらいのかもしれないですと
唐揚げをつまみながら話せば
それはあるかもね？と言われてしまう

｢ですよね、だから今日はあの、佐久間さん？に話かけてみようかなとチャレンジしようと思ったんですけど｣

とさっきまで人が集まってた
佐久間さんをみると阿部さんが
おお！と驚いている

阿｢どうして佐久間に声をかけようと？｣

｢あー…単純にダンスの表現力が良かったんで勝手にお手本にしていいですかって言おうと思いまして…｣

でも、たくさんの方が集まったので
後からになりそうですが…

と阿部さんをみると
確かに誕生日祝われてる中に
それを言うためにあの輪に
入りに行くのは難しそうと
手を顎に当てて何か考えてる

阿部さんの顔を見ていると
じゃ後で一緒に
お話しに行ってあげようか？と
ありがたい提案をしてくれた

｢阿部さんありがとうございます｣

助かりますと頭を下げると
阿部さんって硬いから、
あべちゃんって呼んでーって
頭をぽんぽんってされる

｢…あべちゃん｣

先輩だけど初めて
仲良くなれそうな人と出会えた
と少しだけ頬が緩む

阿｢…あっ！今笑ってくれた？｣

初めて見たよーと笑ってたが
そんなに、僕って笑って無かったんだ
とちょっと反省した
そりゃ近づきにくい訳だ

阿｢そうだ、素浦くんもいいけどせっかくなら下も教えてくれる？｣

｢あ、はい。Aです｣

阿｢A？だいぶ可愛い名前だけど｣

｢あれ？聞いてないですか？｣

と不思議に思っていると
少し考えてから

阿｢もしかして、Aが噂の女の子だった？｣

と小さい声だったけど聞こえるように
顔を近づけて話す

｢別に隠してた訳じゃないんですけど、いちいち面倒臭いんで｣

と笑えばちょっとだけあべちゃんの
顔が赤いきがした

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