6話 ページ7
「よしお前ら！次は異能力の練習に入るから各自分かれるように！！」
先生の掛け声とともに生徒全員がいつもどおり分かれるのだが…
「A。ちょっといいか？」
『え、あ、はい(小声)』
いきなり先生に声をかけられどうしたのだろうか？と思っていると首を傾げる。
私は異能は全く期待されてないけど問題も起こしてないし、成績の順位は貴族優先のせいで真ん中よりちょっと上くらいだけど成績優秀な生徒(先生は採点してるし毎度順位を低くしてごめんなって謝ってきてるし)
流石にやらかしたわけではないと思うが、あいにく人に話しかける機会など全く無いのだ。
そして先生から放たれた言葉は、マスクや前髪で隠してなければ明らかに引きつった顔をしていたと思う。
「ピ、ピースはまだ転校してばかりだろ？異能専用のところに分かれるんじゃなくて一旦全部見てもらおうと思ってるんだ。だから隣の席のお前が案内してくれ！」
『え、ちょっ…』
「じゃあな！」と付け加えて冷や汗をかきながら走り去ってしまった。
担任の先生といい異能の先生といいピースさんの何に怯えているのだろうか？
洗脳でもして無理やり聞き出してしまおうか……
なんて一瞬思ったが、私の平凡人生の障害になったら大変だと思いすぐにその考えを振り払うことにした。
『えっと、ピースさんはどこ、に……』
あ、絶対あそこだは。
大量の女子に囲まれてよく見えないが、男子だから背丈が女子より高いのでピースさんの顔がちょっと見える。
で、でもあんなところに案内係だよ！って喋りかけたら絶対！絶対に殺される！！！
私があわあわしていると、先生が女子の大群を見つけたのか早く自分の場所に移動するように指示する。
その場にいた女子は仕方ないな…といった感じで別れていった。
よ、よかった…
女子が近くにいなくなったことを確認してつったったままのピースさんの背後から近づく。
肩を叩いて声をかける。
『あの、ピースs…ン！？』
syp「え、あ、すいません…驚いちゃって…」
声をかけた瞬間片腕を引っ張られもう片方の手で首を押さえられそうになって驚く。
え…は…え…？？？
どうやらピースさんも驚いているようで私を認識するとすぐに手を離して一歩下がった。
驚いただけであそこまでするって…そんな臆病な性格には見えないけどな…？
というかあれ、完全に人殺したことがある動きだったよ。絶対この人身体能力強いよ。
ピースさんへの疑問は膨らむばかりだった………
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スイ(プロフ) - 東城彩さん» そう思ってくれてありがとうございます！これからも更新作者が飽きない限りがんばります！！ (2023年1月6日 18時) (
レス) id: e5b7e97858 (このIDを非表示/違反報告)
東城彩(プロフ) - コメント失礼します。もう、なんか、言葉に表せないくらい好きです！主人公の性格っていうんですかね？凄く好きです！応援しています！頑張ってください！ (2023年1月6日 17時) (レス) @page20 id: f1f6335713 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ルーアさん» 読んでくださってありがとうございます。そう思ってくれて嬉しいです！初コメントありがとうございます！！ (2023年1月5日 18時) (レス) id: e5b7e97858 (このIDを非表示/違反報告)
ルーア - 読んでてすごく心躍る作品ですね！更新楽しみにしてます！幸せなひと時をありがとうございます。 (2023年1月5日 18時) (レス) @page20 id: 029ea983b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいうえおかし x他1人 | 作成日時：2022年12月27日 12時
