10話 ページ11
今更だけど順位ついてた。
ありがとうございます！！！
ーーーーーー
コレくらいでも皆従ってくれてた。
つまりだ、ピースさんはめちゃくちゃスペックが高いということになる！！
正直ちょっとスペックが高いくらいじゃ私の異能に抵抗できない。
ちょっと一歩下がった程度。つまり言うならピースさんは先生含めこの学校内の誰よりも強い！
此奴何者だよ！！！
私は正直演技がめちゃくちゃうまいってわけでもない。
まあ普通の人よりは上手い自信はあるけど…
でも本能が言ってる。この人に嘘はバレるッ！
仕方ない。もしかしたら学校生活がバレるかもしれない。
そんな最悪な未来を想定して、一番安全そうな策を取る。
私はマスクとメガネを素早く外す。
何かを感じ取ったのかピースさんは手をこちらに向けようとする。
あぁ、知ってる。さっき見た。
だけどね……
『【止まれ】』
pi「ッ！？」
一瞬迷っちゃダメだよ。
一瞬思考を放り出したらダメ。だけど直感でヤバいって気づけてほんの一瞬しか焦ってないところを見ると彼の精神は強いんだろう。
自分の瞳とピースさんの瞳を合わせる。
『【ピースさん。喋っちゃダメ、動いちゃダメ】』
感情を高ぶらせて、威圧するように言葉を放つ。
あぁ、こういう感情で話すのは初めてだ。
ピースさんに限定してるから鳥も虫も動く。
ただピースさんが声も出せずに私を睨みつける。
あぁ、こういうの”嫌い”だ。
声は皆が喋ってる声より少し大きいが、運がいいのか近くには誰もいない。誰の視線もない。
私達二人だけみたいな空間。
『【いい？さっき先生のところに戻ろうとした時から私が話し終わるまでのことを全部忘れて。記憶に違和感を感じちゃダメ。絶対に。いい？私はただ君と隣の席の生徒。タダの、普通の。そして今すぐ先生のところに戻って】』
言い終わると虚ろな瞳をしたピースさんは先生がいる方へと戻っていく。
私の異能、”言霊”は事細かに指定しないといけない。
そりゃ人間記憶の一部が抜き取られているような感じがしたら違和感が生じる。
そうしたら一番近くにいた人を怪しむ。
流石にあそこまで感情をこめて逆らえる人を私は聞いたことがない。
心のなかでごめんね…と思いながら、いつの間にかピースさんは見えなくなっていた。
あの人、足速すぎでしょ！？と思いながら何秒か出遅れて私も歩いて先生の方へ戻る。
今日はなにもない一日ということにしよう……。
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スイ(プロフ) - 東城彩さん» そう思ってくれてありがとうございます！これからも更新作者が飽きない限りがんばります！！ (2023年1月6日 18時) (
レス) id: e5b7e97858 (このIDを非表示/違反報告)
東城彩(プロフ) - コメント失礼します。もう、なんか、言葉に表せないくらい好きです！主人公の性格っていうんですかね？凄く好きです！応援しています！頑張ってください！ (2023年1月6日 17時) (レス) @page20 id: f1f6335713 (このIDを非表示/違反報告)
スイ(プロフ) - ルーアさん» 読んでくださってありがとうございます。そう思ってくれて嬉しいです！初コメントありがとうございます！！ (2023年1月5日 18時) (レス) id: e5b7e97858 (このIDを非表示/違反報告)
ルーア - 読んでてすごく心躍る作品ですね！更新楽しみにしてます！幸せなひと時をありがとうございます。 (2023年1月5日 18時) (レス) @page20 id: 029ea983b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいうえおかし x他1人 | 作成日時：2022年12月27日 12時
