女装メイドですけど！！！(怒) (ページ4)

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3話ページ4

正直言って誰も好みじゃありません！幹部に女がいればよかったのにね！！

『……ロボロ様とか？』

「え〜！そうなの！！」

「やった！Aちゃんの好みしれちゃた！！」

そんな目をキラキラさせなくても…。

「ちなみにどんなところがいいの！！」

どんなところ？
選んだ理由はいたってシンプル…。
顔と背丈が一番女っぽいから！！

いや、あれは女装してもバレないよ。声変えればいけるよ。あの人身長の割に筋肉質だけどさ。
だってちびって言われてる俺より小さいんだよ！！あれは160ないね！うん！(確信)

だけどそんなこと言ったらきもがられるよね。
え、俺女の子にきもがられるの嫌なんですけど！？

『えっと、好みってわけじゃないし幹部様の中ならってだけだけど、声が一番聞き取りやすくていいなってッ』

全然全くそんなこと思ってません！ごめんなさいロボロ様！！

「あぁ、それはわかる。でももっとさぁ、顔立ちとかそういうの！！」

『いや、だって私そういうの興味ないし』

女の子にさえ恋情芽生えたことないんだから。

「もう、Aだって恋したらメイクとかすると思ったんだけどな」

『いや、まず私メイク道具とか持ってないし…』

「はぁぁ！？！？」

「そこ！口より手を動かしなさい！！」

「ゲ…。すいません」

少しはしゃぎすぎてしまったのか、近くを通りかかったメイド長に怒られてしまった。
俺悪くないのに…。ぴえん。

「もう、明日休みよね！私も休みだから買い物に行くわよ！」ｺｿｯ

『え、大丈夫だよ』

「そうよ！A、給料いつも何に使ってるのよ！メイク代ないんでしょ？どうせ」ｺｿｯ

何に使ってるか・・・

『…ごはん？』

「「は？」」

『たまに城下町で外食してるから。だから…それくらいかな？』

「・・・そういえば私服何枚持ってるの？」

『え、一枚？』

「・・・一枚ってあの黒いパーカーと長ズボンのやつ。そういえばあれしか見たことないよね…。」

ん？なぜこんなに黒いオーラが？

いや、昼食はどれだけ食べてもタダだから食べまくって、朝ごはんは料理人のおばちゃんに頼んでパンとか夜に用意してもらって、夜ご飯もタダだし…。あれ？もしかして俺、全然お金使ってないのでは？

『というか逆に皆は何に使ってるの？』

「え、いや月に一回メイク道具全部買い直して、月に一回上から下まで私服全部買って、それからスイーツとか…」

『え？それって必要なの？』

そう言うと同時に睨まれた。
怒った女子は怖い(泣)