お腹が空いたら思うこと。3 (ページ10)

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松島聡side

今後の事は健人くんや風磨くんが

先生と話をしてくれて僕はうなずくだけだった。

その日はみんなと少しだけ話をして

「じゃあ、もう時間も遅いし帰ろうか」

健人くんが立ち上がりそれに合わせて

みんなも帰る用意をする。

ずっと暗い中にいて1人だった僕は

みんながいなくなると思うと途端に寂しくなった。

「ん？」

「ぁ、、、、」

無意識に近くにいた勝利の服に手を伸ばし掴んでいた。

「みんな先帰ってていいよー、
　僕もうちょっとここにいるね」

「じゃあ僕も居ようかな！」

「お子様はもう寝る時間だぞー」

「もう！また来るね！そうちゃん！」

ありがとうと手を振ってみんなを見送った。

勝利はなぜかニコニコしている。

「よかったのに、、、」

「あんな寂しそうな顔されたら帰れないよ、
　僕も話したかったし」

引き止めたはいいものの何を話そうと考えていたら

勝利が言った。

「これからは僕たちに何でも話してね

家の事でも、何でも。

もうこんなことになってほしくないから、、、。

みんな聡くんのために毎日お見舞いに来て

いろんなことを先生と話してマネージャーだって、、、」

「、、、?」

勝利が突然黙ったから顔を覗く。

数秒、何か考えるような顔をして

「、、、みんな本当に、心配、、したんだからね、、、

本当にっ」

2022/08/14 19:26