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Side:松島聡
「仕事終わりにごめんね」
「ううん、そうちゃん何かあったの？」
「どうした？」
みんな、僕のベッドの周りに椅子を置いて座る。
「長くなるかもしれないけど、僕さ、正直もう目を覚まさないつもりだったから
家の事とか自分の事とか何も考えてなくて・・・」
「ん？」
少し間を置いた僕に風磨君が相槌を打つ。
「僕が意識ない間、みんなにお母さんが迷惑とかかけてない？」
目を覚ましてから、携帯をみてみたけど
事故を起こした日から数日は連絡があったものの
それ以降は、ぱったりとメールや電話は途絶えていた。
それがずっと、気になって仕方なかったんだ。
そう思いながらみんなの顔をみると、少し驚いた顔をする勝利、マリウスと
何かを言いたそうな風磨くん、健人くんの顔。
あー、やっぱり何かあったんだと思った。
「みんなに、言ってなかったんだけど、、、ずっと前からお母さんの体調が良くなくて
病院に連れて行ったりしてたんだ。
だから、仕事に行けない日があったりして
僕が仕事で半日家をあけるだけで、心配してしまうから、、、
大丈夫かなって、、、
自分の体調管理もできなくなっちゃって
みんなにたくさん迷惑かけてしまったんだ・・・。
何も言わなくて本当にごめんなさい。」
ここまで家族のことを話したのは初めてだったから
みんなどんな表情してるんだろうと、怖くなって俯く。
「そうちゃん、教えてくれてありがとう」
マリウスの声に顔をあげると、みんなが僕を見つめていた。
驚くかなって思ってたけど、意外とあっさりで僕がびっくりした。
「え、みんな驚かないの・・・？」
「いや、驚くっつーか、、、俺らも今から松島に大事な話してもいい...？」
え、逆に？
何を言われるのか不安で怖くなってまた俯いた。
2022.09.19 18：45
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作者名：suttyon | 作成日時：2021年12月24日 22時
