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長尾はすごい勢いで怒鳴った。


めめも一瞬ピクッとなる。


長尾はぐっとこっちを睨み付け、少し体を震わせていた。


蓮「…なんなんだよ、お前…」


すると、俺は長尾の首元に光るペンダントが見えた。…あれは…


樹「…お前…そのペンダント…」


間違いない。長尾が愛奈から奪ったものだ。


樹「長尾。そのペンダント、返せ。」


「…っは?、嫌に、決まってんじゃん…」


少しずつだが長尾は息を切らし、荒くしている。


焦ってきているのだろうか。


チャンス…か。


俺はそう思い、長尾に少し近づく。


…その時。


「こっちに来るなって言ってんだろうが!!」


長尾がそう叫び、ポケットから何かを取り出し、こっちに向けてきた。


それは、銀色に光るカッターナイフだった。


全員に緊張が走る。


カッターナイフはそこそこの大きさで、切られる場所によっては大怪我につながる。


「こっちに来るな…愛奈の仲間は…スノストは…あっちに行け…私に近づくな!!」


カッターナイフを持つ長尾の手は震えていて、ハァハァと肩で息をしている。


「…なんで…なんで…」


よく耳を澄ますと、長尾が何か呟いているのが聞えた。


「…なんで愛奈ばっかり…助けてもらえるの…なんで都合よく生きてられるの…なんで…なんで…」


長尾は俯いていた顔をゆっくりと上げる。


長尾の前髪の隙間から見える目は焦点が定まっておらず、体もかなりフラフラしている。


手も震え、その震えがカッターナイフにまで伝わってしまっている。


長尾、あのままだと自分で自分を切ったりしてしまいそうだ。


大我「長尾…一旦、落着け」


さすがにヤバいとでも思ったのか、きょもが声をかける。


でも聞えた様子はなく、しきりに何かを呟いている。


「…こっちに来るな…私の視界から…消えていなくなれ…」


フラフラとした足は前ではなく、後ろへと下がっていく。


…まずい、あのままだと…


優吾「…!?A!!!」


高地が叫ぶ。


その高地の声がした瞬間…


長尾は俺たちの視界から消えた。

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すのうHIINA - るなさん» いえいえ!私も楽しいので!とてつもない修羅場になるでしょう!笑 (2022年7月3日 13時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - いつも返信ありがとうございます。ほんとそうですよね、彼氏とお兄さん、どうなるでしょうか笑笑 (2022年7月3日 12時) (レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 珈琲さん» いえいえ!楽しいので!!珈琲様も朝からコメントありがとうございます! (2022年7月3日 10時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲(プロフ) - 朝からの更新ありがとうございます!続き楽しみに待っています! (2022年7月3日 10時) (レス) @page31 id: 912b99deec (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - るなさん» 玉森先生に気付いてほしいですよね!…ちょっと思ったんですが夢主ちゃんの彼氏が高地くんと知ったら玉森先生はどんな反応をするんでしょうね… (2022年7月3日 10時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すのうHIINA | 作成日時:2022年6月16日 18時

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