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その日の夜。


暗闇に包まれる公園に一つの影があった。


Aだった。


ブランコの近くにある小さな柵に腰掛け足をのばし、スマホを片手にいじっている。


そっと顔を上げると、暗闇に向かって小さく微笑む。


「やほ、…優吾。久しぶりだね」


優吾「…おう。ま、毎日は会ったりしてるけどな」


優吾が暗闇からゆっくり歩いてきた。ツバがついた帽子をかぶって顔を隠すようにしている。


「…準備万端だね。絶対に顔見れないじゃん笑」


優吾「これくらいしとかなきゃ見られたらヤバいじゃん」


「優吾が誰もいないからここがいいって言ったんじゃん笑」


優吾「いーじゃん。念には念を、だよ」


そう言うと優吾はAの短い髪を優しく触る。


優吾「…だいぶ男っぽくなったじゃん。これも可愛い」


「…いいでしょ?私も優吾みたいにカッコよくなりたいの」


優吾「…可愛いこと言うじゃん」


「ありがと」


ニコッとAは笑うと、優吾は少し声のトーンを下げて言った。


優吾「…西畑から聞いた。…Aの過去」


それを聞いた途端、Aの表情が曇り悲しそうに笑った。


「…そっか…知っちゃったんだ…」


優吾「…うん。…どうせAのことだから、同情なんていらない、とでも思ってんだろ」


「…よくわかってんじゃん」


優吾「…俺さ、Aに同情したいから今日呼び出したわけじゃないんだよ?」


「…え?」


Aは驚いたような表情をする。


優吾「…確かに、Aの過去はひどい。でも、俺はAの過去に興味があって付き合ったわけじゃない。Aが好きだから付き合ったんだ。…でも、Aが愛奈とスノストのせいで苦しんでいることに変わりはない。だから俺はAを笑顔にしたいから、Aの復讐の手伝いをするんだ。…そこ十分、理解してほしい」


「…うん」


優吾「…ありがとう」


優吾はニッコリ微笑んだ。つられてAも微笑む。


すると、優吾はAに近づき、ギュッと抱きしめた。優吾より背の低いAはすっぽりと優吾の腕の中におさまる。


優吾「…ホントはさ、今すぐにでもAの味方したいしAの隣にずっといたいしAのこと悪く言った奴らはすぐにでもぶん殴りたいし…今心の中グッチャグチャなんだけど…」


「…それは…大変だね」

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すのうHIINA - るなさん» いえいえ!私も楽しいので!とてつもない修羅場になるでしょう!笑 (2022年7月3日 13時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - いつも返信ありがとうございます。ほんとそうですよね、彼氏とお兄さん、どうなるでしょうか笑笑 (2022年7月3日 12時) (レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 珈琲さん» いえいえ!楽しいので!!珈琲様も朝からコメントありがとうございます! (2022年7月3日 10時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)
珈琲(プロフ) - 朝からの更新ありがとうございます!続き楽しみに待っています! (2022年7月3日 10時) (レス) @page31 id: 912b99deec (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - るなさん» 玉森先生に気付いてほしいですよね!…ちょっと思ったんですが夢主ちゃんの彼氏が高地くんと知ったら玉森先生はどんな反応をするんでしょうね… (2022年7月3日 10時) (レス) id: 268efae554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すのうHIINA | 作成日時:2022年6月16日 18時

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