ハムスターの君は天使でもある(黄)

夢主side　見つけた ページ22

目の前には鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔をするるぅとさん

カッコいい顔が台無しですよ

でも私にはそんなことより先にるぅとさんに言わなきゃいけないことがあるんだ


『……あの、るぅとさん…』

傘を離してるぅとさんの前に座った(注:地面です)

『ごめんなさい、酷いこと言って』


端から見れば土下座の姿勢


る「え！？いやいや僕こそごめんなさい！Aさんのことちゃんと理解しないで勝手なこと…」

『違います。私が……』

る「僕が悪いんです！」

『いいえ！私が悪いんです！』

る「僕が悪いんです！！」

『私です！』

る「僕！！」

『私！！』

る「僕！！！」


『だって…！私があんな酷いこと言わなきゃるぅとさんがこんなに濡れることもなかったんです！』

る「僕が余計なことしなかったらAさんを悲しませることもなかったんです！」

『余計なんかじゃ……！』

る「え？」

『その……余計じゃなくて…』

る「Aさん、手に持ってるのなんですか？」

『これ、るぅとさんがお腹空いてるかなって思っておにぎり……作ったんですけど食べますか？』

る「………あの…僕天使なんでご飯はいらないんですけど……」

『………………』









そうじゃんｯｯ………

るぅとさん天使でご飯いらないじゃん…！



『……とりあえず、帰りましょう』

る「でも僕Aさんに迷惑かけちゃいます…」

やっぱり“迷惑”って言葉気にしてますよね……！

るぅとさんがいること自体は大して迷惑じゃないんですよ…

『……迷惑じゃないので…帰りましょう』

るぅとさんの手をとった




る「はい……///」

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