検索窓
今日:11 hit、昨日:8 hit、合計:73,660 hit

1-05 ページ5

「ここが家だよ。」

「大きいですね。」

「そうかな…」


優希さんがドアノブに手をかける。
するとドアが開いた。


「…鍵、閉めたんですよね…?」

「…開いてる。」


背筋がゾッとした。
誰か…いるの?
恐怖から優希さんの服の袖を握った。


「…Aさんはここにいといて。」

「…いえ、僕も行きます。」


決心して家の中にお邪魔する。
…靴がある。


「…優希さん。合鍵とか誰かに渡しました…?」

「…渡してる。」


どこかほっとした。
侵入者なら靴を脱いだりして痕跡を残さないだろう。


「…ねえ、いるんでしょ



聡也くん!」


聡也…?
優希さんの知り合いかな?


「なんだよ、いつもさとみくんって呼んでんのに…誰?」


僕を見てそう言う聡也さん(?)。


「…白蓮Aです。」

「タメ語でいいぜ。桃原聡也。よろしく。」


手を差し出されたので握手する。
…どういう関係なんだろ…


「んで、どういう関係?」





「義理の家族、か…」

「会ったその日に兄弟って言われたから吃驚したよ〜」


お二人の話を聞いていると白いもふもふが近づいてきた。
…わんちゃん?


「あ、たぴちゃん。」

「たぴ…ちゃん?」


たぴ…たぴ…たぴおか…?
カエルの卵みたいな黒い…


「たぴちゃん、可愛いでしょ?」

「はい、可愛いですね。」


なんて呼ぼう…
とりあえずたぴさんで。



1-06→←1-04



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
設定タグ:stpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者ホームページ:無し  作成日時:2021年10月31日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。