義兄が配信者だった件。 (ページ34)

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《次の種目は借り人競争です！借り人競争とは借り物競争の人バージョンです！》

説明簡単。
それくらいのほうが良いか。

《そして最近人気の青海君も出場しています！これは期待ですね～》

わかりやすくプレッシャーかけようとして来るじゃん。
そこまでされたら逆に力抜けた。

《位置について、よーい…ドン！》

第一走者が走り出した。
比奈は第二走者で僕はアンカー。

《…2組、はやいです。4組がビリです。》

そんな実況でいいのか。
保護者からクレーム殺到しそう。

《第一走者が探していきます。ちなみにアンカーの借り人はちゃんと発表しますが他の皆さんの借り人は時間短縮のため省かせてもらいます。》

…まあ、しょうがないよね。
さっきの僕らので結構時間貰ったし。

《第二走者へバトンが渡ります。》

比奈がバトンを受け取り走り出す。
紙を取り観客席へ目をやる。
そして

「Aの家族さんいませんか！？」

…お題気になる。
なに？
友達の家族？
…お兄ちゃんくらいしか来てないんだけど。

「A！家族探して！」

「…了解。」

六人組なんてなかなかいないと思うんだけど…
あ、

「…比奈、右の…マスクとキャップ。靴は黒いスニーカー。僕とは似てない。顔は整ってる。」

「！了解。」

お兄ちゃんの特徴を言うと比奈はすぐさま理解して探す。
普段の性格はちょっとあれだけどこういう時はちゃんとしてる。

「Aの家族？お父さんにしては若い。お母さんはあり得ない…お兄さんだ！とりま付いてきて～」

比奈がマシンガントーク。
お兄ちゃんが返答しようとしてるけど比奈が喋る隙を与えない。
後でちゃんと紹介するか…

《2組は未だトップ…他のクラス！もっと本気だせ！》

先輩の本音出てて凄い面白い。
てか結構僕恨まれてたんだね。

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