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「おはこんばんにちは、テアです。」
呼ばれたから登場する。
見ている人で僕のファンとかいるのかな…
<テア様!?
<えっえっ好きです←え?
いました。
「今回はテアさんのこと、根掘り葉掘り聞いていこうと思います!」
「リスナーさんたちも#テアさんの相談所!で質問送って下さ〜い。」
…質問か…
なに聞かれるんだろ…
「じゃあ僕からいきます!テアさんってなんで配信者始めたんですか?」
まともな質問で安心した。
ぶっ飛んだ質問されても困るから…
「…なんとなく、です。」
実際は始めた時の事なんて覚えていない。
でも寂しかった、のかな。
「…そうですか!」
<なんとなくでこんなに人気って…
<テアさんは天才肌?
「じゃあ次俺!テアさんってモテる?」
…返答に困る。
「…わかりませ「モテるよ。」お兄ちゃん…?」
なんでお兄ちゃんが答えるの?
僕への質問じゃなかったの?
「この前告白されて帰り遅くなったって言ってた!」
「返事は?」
「…断りましたよ。」
<テアくんに告れる度胸なんてないです…!
<なんで断ったの?
なんで断ったの?
なんで…ですか?
「…活動のこともありますし、恋人出来たらその人ほったらかしにしちゃいそうなので。」
<あらやだイケメン
<こういう所が惚れる
<好きです。ほったらかしにしてもらっていいので付き合ってください
「俺も質問ええ?テアってどんな人がタイプなん?」
「タイプ…?」
………
「ないです。」
「嘘やろ?教えてや。」
「…別にないですよ?
暴力振るわれても別にいいですし、借金持ってても大丈夫です。浮気されても僕の事愛してくれてるならいいし、前科があっても気にしません。束縛だってちゃんと付き従います。…誰か一人で良いから…僕のそばに、いてほしいです。」
<てーくん???
<傍にいるよ!?
<なにがあったの!?
「…そ、そうなん?」
「勿論嘘です。」
流石にそんな人はいやです。
前科あるのとか浮気とかいやですよ?
<安心した…
<テアくん大丈夫…?
「ちゃんとしたタイプは?」
「…束縛激しいのはいやです。付き合ってるなら対等な関係が良いです。あと配信者に理解ある人。」
本当のタイプはそんな感じです。
結構普通だと思うけど。
<私とかどうですか?
<私オススメです!
<やだ、私当てはまってる!
「…リスナーさんに手出す気はないです。すみません。」
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作者ホームページ:無し 作成日時:2021年10月31日 16時