22話 ページ23
ころんside
マネ「ね?好きならさ、私と協力しようよ。私はさとみくんが好きで、あなたはあの子が好き。協力して、悪いことなしじゃない。」
ころん「僕は…」
マネ「ほら、あの子とくっつきたいんじゃないの?さとみくん、近くにいないでほしいとか実は心の中で思ってるんじゃないの?」
ころん「…思ってるよ。」
マネ「ほら、ならさ…」
ころん「でもね。僕は…」
僕は、協力する道なんて選ばない。
ころん「好きな人には幸せになってほしい。」
マネ「なにっ、その綺麗事…!いいわ!私1人であの子をさとみくんから離してみせるから。」
そうだね。
綺麗事だ。全部、全部綺麗事。
でも、違うんだ。
僕に見せる笑顔と、さとみくんに見せる笑顔が。
マネージャーが出ていった部屋で、独り呟いた。
ころん「初恋の人、だったのにな…。」
僕の呟きは、誰にも拾われることはなかった。
…はずなのに。
るぅと「初恋って、叶わないもんですよ。」
ころん「るぅちゃ、、なんで…?」
るぅと「ころちゃん見つけたんで、追いかけちゃいました。よく、頑張りましたね。」
るぅとくんは、そう言って僕を抱き締めた。
ころん「っ、A、のことっ、好きだったのにっ!!」
るぅと「いいんです。僕の前ではいくらでも泣いてくれて。」
どんどんと、るぅとくんの肩が涙で濡れていく。
しばらく、止まりそうにないや。
恥ずかしさからか呆れからか、僕はふはっ、と1つ声に出して、るぅとくんの肩をもっと濡らした。
Aside
A「はぁっ、はぁっ、さとみくん…!」
ずっと悩んでたけど、ころちゃんが背中を押してくれたから。
さとみくんのところに行く勇気が出た。
インターホンを鳴らしても気づかないことはわかってる。
なら、いつものは入り方かな。
窓が開いてることを願い、さとみくんの部屋まで飛んで移動した。
A「開いてる…!」
中には、真っ赤な顔で冷えピタも貼らずにゲームをするさとみくんがいた。
私はさとみくんの手からゲームを取り上げて叫んだ。
A「バカなの!?なんで冷えピタしないわけ!?薬は飲んだの!?さっさと布団はいれ!」
さとみ「え、なんで?」
A「さとみくんが、熱で倒れそうって…」
さとみ「え?熱なのはほんとだけど、倒れそうとか欠片も思ってないんだけど。…もしかして、倒れそうって聞いて焦って来た感じ?」
ニヤニヤするさとみくんに、ゲーム機をぶん投げた。
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ずあ - 今頃コメントすみません!号泣しました…!映画一本作れますよ。これ。応援してます! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4e94af6b8d (このIDを非表示/違反報告)
Mikazu - すごい (2019年6月25日 20時) (レス) id: babb1e82b9 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - 最高でした!! (2019年5月14日 18時) (レス) id: ffb88be4b8 (このIDを非表示/違反報告)
からぴり - ころんくんがいい子すぎてほんとに泣けます(T_T)すとぷりメンバーも素敵、本当に泣けます(T_T) (2019年5月2日 17時) (レス) id: 246b598037 (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - いくみさん» 書いてくれるんですか?!みたいです! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 8e8fc6a313 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくみ | 作者ホームページ:飲んでなくない?🍺∩(´^ヮ^`)∩🍺 うぉううぉう!...
作成日時:2018年11月20日 23時