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21話 ページ22

ころんside


マネージャーのことを観察してたら、すれ違った女子たちの会話が聞こえた。


「え、サッカー部の子、転校生の子になんか言って不登校の人に近づけないようにしたんでしょ?」


やっぱり、僕の予想で当たりだった。
まぁでも、ここはAが自分の気持ちを知る良いチャンスなんじゃない?
Aだけじゃない、さとみくんもかな。


Aは、さとみくんのこと好きなんだと思う。
さとみくんは確実にAのこと好き。
多分あいつらお互い鈍感で気づいてないけど。


さとみくん以外の5人のグループに、『サッカー部のマネージャーには気をつけて。』
そう送っておいた。


るぅと『僕あの人嫌いなんで大丈夫です。』


ジェル『理由あとで聞くわ。』


既読が全員ついたことを確認して、Aの方を向いた。


A「いいのかな、、。いや、でもやっぱり、うーん。」


小さい声で、まだ悩んでいた。


ピロン
さとみ『ころん、熱出た。』


言っちゃ悪いけどベリータイミング!
さとみくんからのLINEには、そのメッセージと共に体温計の写真。


ころん「ほい、A」


Aに、いまさとみくんから来た写真を見せる。


A「え、39.6…?!」


え、そんなあったの?
普通にやばくね?


ころん「行ってきなよ、さとみくんのところ。」


A「っ、わかった。」


Aは荷物をもって、保健室に適当な理由で早退しにいった。


僕は席から立ち上がり、スマホをいじってるマネージャーのところに行く。


ころん「あのさ。ちょっと来て。」


マネージャーが不機嫌そうな顔をしたが、何も言わず先を歩く僕について来た。


マネ「で、なんのよう?」


ころん「あんた、ずっとさとみくんのこと好きだったよな?Aに何言った?」


マネ「…はぁ、バレちゃったなら仕方ないね。あの子に言った。さとみくんに近づいたら、あなたの大好きな5人を傷つけるって。」


ころん「そんなことしても、さとみくんは喜ばないだろ?」


マネ「逆に、あなたはなんであんなに2人を応援するの?あなた、あの子のこと好きなんでしょう?」


ころん「っ、、」


図星をつかれて、否定することも肯定することもできなかった。


そうだよ、僕はAのことが好き。
一目惚れってやつだった。
でも、Aがさとみくんの話をするとどこかいつもより楽しそうだから。
僕が気づいちゃったから、Aの気持ちに。
Aはさとみくんのことが好きなんだって、知っちゃったから。

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ずあ - 今頃コメントすみません!号泣しました…!映画一本作れますよ。これ。応援してます! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4e94af6b8d (このIDを非表示/違反報告)
Mikazu - すごい (2019年6月25日 20時) (レス) id: babb1e82b9 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - 最高でした!! (2019年5月14日 18時) (レス) id: ffb88be4b8 (このIDを非表示/違反報告)
からぴり - ころんくんがいい子すぎてほんとに泣けます(T_T)すとぷりメンバーも素敵、本当に泣けます(T_T) (2019年5月2日 17時) (レス) id: 246b598037 (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - いくみさん» 書いてくれるんですか?!みたいです! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 8e8fc6a313 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくみ | 作者ホームページ:飲んでなくない?🍺∩(´^ヮ^`)∩🍺 うぉううぉう!&#127...  
作成日時:2018年11月20日 23時

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