不登校の君【stpr】【桃】

15話 ページ16

Aside


私がさとみくんの前に置いたオムライスを、さとみくんは「うまい！」と言いながらすぐに食べ終えてしまった。


A「食べ終わったなら戻ろ？まだ捜索中。…あれ？」


ポストの中に入ってた自分宛のものを自分の部屋にもっていき、リビングに戻るとさとみくんの姿が見えなかった。



さとみ「ちょっとまってー。」


さとみくんは、キッチンで使ったお皿を洗ってくれていた。


一人暮らしなだけあって、家事はできるんだ。


さとみ「はい！戻るか。」


ピンクのパーカーを被って、さとみくんと共にドアを開けた。


さとみ「っ、、」


さとみくんが急に隠れたからなにかと思って前を向くと、部活帰りのサッカー部集団。


るぅと「Aさんじゃないですか！こんにちは！」


るぅとくんが、集団から抜けた。


マネ「ちょっと、るぅとくん！…キャプテン、るぅとくんが。」


マネージャーさんの声は聞こえてないらしいるぅとくんは、どんどん近づいてくる。


ななもり「ちょっとるぅとくん！？…あ、Aか。みんな！今日は解散！」


マネ「ちょっ、キャプテン！？」


ななもり「みんなかえっていーよ！！」


なーくんの声に、みんながゾロゾロと帰っていく。
なーくんってキャプテンなんだ。


マネージャーさんに睨まれた気がした。…うん、睨まれたね。


みんながいなくなったことを確認してから、なーくんはさとみくんに声をかけた。


さとみ「なーくん、るぅと…？」


るぅと「あ、いたんですか？」


るぅとくんwwww


ななもり「休日も一緒にいるなんて仲良いね〜。」


…考えたら、会って2日目から明日も来る、とか変な約束してんのやばいね。


さとみ「確かに…俺ら出会ってから毎日遊んでる。」


A「え、マジ？wwやっば。」


さとみ「てか、やっぱりなーくんはリーダーなんだね。」


なーくんってまとめるのうまそうだよねー。


ななもり「やりたくなかったんだよ？あのくそ教師が…。」


さとみ「組長wwwwwww」


こっわww
裏なーくん…。


ななもり「ちなみにるぅとくん副キャプテンなんだけど、発表されたとき裏るぅと出てたww」


誰かが3年生いないって言ってたような気がしたわ。
だから2年生がキャプテンなのか。


るぅと「僕、あのマネージャー嫌いです。」


ななもり「それは言うなww」


さとみくんは、組長のくだりからずっとケラケラ笑ってる。




しばらく雑談をして、二人と別れた。

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