14話 ページ15
Aside
初めてさとみくんの部屋を見たとき、まずゲームの多さに驚いた。
次に驚いたのは、テレビの大きさ。
ゲームにほぼ無縁な私が知ってるゲームなんて赤帽子のおじさんくらいだった。
壁一面ゲームしかないさとみくんの部屋が、少し気になった。
さとみくんはゲーム関係にならないとめんどくさがってこの部屋から出ないから、どうやって今まで生きてきたのかが気になった。
A「あ、カップラーメン。」
さとみ「俺の唯一の食糧。」
A「は!?」
不健康なことはわかってた。わかってたんだけどさ、ここまで?
普段カップラーメンしか食ってないってこと?
やば。
さとみ「Aのご飯食べたいな〜w」
運動以外のことはほぼ平均かそれ以外の私が持つもうひとつの特技、料理。
でもさ、こいつ部屋から動かないからつくってあげること不可能じゃね?こいつの家カップラーメンしかないでしょ。
A「じゃあさ、一瞬外出てうち来て。そしたらご飯食べさせてあげる。」
パァァと明るくなったさとみくんの顔は、すぐに不安げな表情になった。
さとみ「外出るのか…。」
お前どんだけ外怖いんだよ、と言いたいところだけど、さとみくんが怖いのには訳があることを知ってしまってる以上は言えるはずがない。
A「一緒に行く。一瞬だよ。たった一瞬。」
さとみ「っ、がんばる。」
すぐに部屋にあったパーカーを被り、外に出る準備をしたさとみくん。
扉を開ける前に深呼吸したのが、ちょっと可愛い、なんて思っちゃったり。
さとみ「うぉ、Aの家!」
家の中に入ってしまえばもと通り。
すっごいトラウマでもあるんだろうな、って思うけど、聞けるわけない。
聞いたところで、なにも言えないもん。
私には、無責任なことは言えない。
てか、教えてくれないよねw
さとみ「はやく!飯つくって!」
リビングの椅子に座ってそういうさとみくんを一瞬だけみて、冷蔵庫に手をかけた。
A「なにが好き?」
さとみ「カレー。」
A「却下。時間ない。」
さとみ「…オムライス。」
うん、材料あるし。
オムライス作るか。
さとみ「A料理できるんだ。意外。」
…結構今の一言グサッときたよ?
チキンライスを炒める手を止めずにさとみくんを睨む。
さとみ「え、ごめんww」
わさびでもいれてやろうか。
あ、てか、食べ終わったらまた部屋戻って捜索の続きしよ。
360人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ずあ - 今頃コメントすみません!号泣しました…!映画一本作れますよ。これ。応援してます! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 4e94af6b8d (このIDを非表示/違反報告)
Mikazu - すごい (2019年6月25日 20時) (レス) id: babb1e82b9 (このIDを非表示/違反報告)
みさき - 最高でした!! (2019年5月14日 18時) (レス) id: ffb88be4b8 (このIDを非表示/違反報告)
からぴり - ころんくんがいい子すぎてほんとに泣けます(T_T)すとぷりメンバーも素敵、本当に泣けます(T_T) (2019年5月2日 17時) (レス) id: 246b598037 (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - いくみさん» 書いてくれるんですか?!みたいです! (2019年4月26日 23時) (レス) id: 8e8fc6a313 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくみ | 作者ホームページ:飲んでなくない?🍺∩(´^ヮ^`)∩🍺 うぉううぉう!...
作成日時:2018年11月20日 23時